セリエAは残り7試合となり、首位インテルに勝ち点1差のローマ、同3差のミランがスクデットを争っている。優勝を目指してラストスパートする中で、インテルとローマはカップ戦のことも計算しなければならない。インテルはリーグ戦に加えてチャンピオンズリーグとコッパ・イタリアと3つのコンペティションを戦っており、ローマにはリーグ戦とコッパ・イタリアの2つのコンペティションがある。一方のミランは2チームが肉体的に疲れることを願うしかないが、日程はミランに不利となっている。

インテルがホームでユヴェントスと対戦する第34節で、ラツィオとのダービーを迎えることを除けば、ローマは日程に恵まれている。次節は敵地でのバーリ戦。アウェーではほかにラツィオ、パルマ、キエーヴォと対戦する。ホームゲームの相手はアタランタ、サンプドリア、カリアリだ。

一方、ミランにとっては厳しい道のりと言えるだろう。サン・シーロではカターニア、フィオレンティーナ、ユヴェントス(最終節)と対戦。アウェーではカリアリ、サンプドリア、パレルモ、ジェノアが相手だ。最近のパフォーマンスを考えると、本当に難しい日程である。負傷者の回復は別にしても、ミランがタイトルを獲得するには、ライバル2チームが崩れるしかないかもしれない。ただ、レオナルド監督が言うように、今季のリーグ戦はまだ多くのサプライズがあるかもしれないのだ。

なお、3チームが同じ勝ち点で並んだ場合、インテルが3チーム間で最も成績が良いため、スクデットを獲得することになる。ミランとだけ勝ち点が並んでも、2度の直接対決で6得点0失点と勝利しているため同じだ。逆にローマと勝ち点で並んだ場合は、ローマが直接対決で上回ることとなる。また、ミランとローマがトップで並んだ場合は、直接対決2試合で1勝1分のミランがほほ笑むことになる。