チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグが決勝トーナメントに入り、各国代表スタッフの試合視察も忙しくなってきた。

 レキップ紙によると、フランス代表は、ドメネク監督が16日にリヨンで行なわれたリヨン対レアル・マドリー戦を視察したほか、アシスタントコーチ3人を各地(ACミラン対マンチェスターU、ポルト対アーセナル、バイエルン・ミュンヘン対フィオレンティーナ)に送り込んでいる。

 18日のヨーロッパリーグ、パナシナイコス対ASローマ戦には、アシスタントコーチ筆頭格のマンコウスキ氏が視察に訪れる。ローマのDFフィリップ・メクセスとパナシナイコスのFWジブリル・シセがターゲットだ。

 両選手とも代表から遠ざかって久しい。メクセスは昨年の6月以来、シセとなると一昨年5月以来、ドメネク監督の招集を受けていない。

 シセはマルセイユを離れ、今季からギリシャにプレーの場を求めた。その選択が功を奏し、パナシナイコスでは21試合で17得点と驚異的なハイペースでゴールを量産している。

 シセにとっては、自分に代わってドメネク監督の“お気に入り”となったジニャック(トゥールーズ)が故障で離脱しているだけに、代表復帰をアピールする絶好のチャンスだ。

 代表スタッフは、欧州カップの視察を終えたのち、3月3日に行なわれるスペイン戦(親善試合)のメンバー選考にとりかかる。FW枠では、シセ以外にも、エバートンで13ゴール(プレミアリーグ5位)と気を吐くルイ・サアが復活ののろしを上げており、成り行きに目が離せない。