韓国で「M3.0」の地震発生!

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9日の夕方、韓国でマグニチュード3.0の地震が観測された。気象庁の発表によると、震源地は京畿道始興市から北へ8キロの地点。M3.0以上の有感地震は、最近では2004年に慶尚北道東方海域でM5.2の地震が観測されているが、朝鮮半島の中央部に位置するソウルでは、1978年の観測開始以来はじめてのことだという。

日本でM3.0は「微小地震」に入る。震度なら1〜2くらいと見られ、気象庁の統計情報をみると、2010年1月10日から2月8日までの間だけでも、日本全国で起きたM3.0以上の地震は、70回以上も発生している。複数のプレートにまたがる日本と、ユーラシアプレートにのる朝鮮半島とでは環境が全く違うが、朝鮮半島の、特にソウルなどの内陸部になると、ほとんど有感地震が発生しないのは確かである。そのため、年間何度も有感地震を体験する日本人にとってM3.0は大した地震でなくとも、韓国人にとっては十分恐怖となったようである。

韓国ネチズンたちの声を少し紹介すると、

「生まれて初めて体験した地震」
「突然、建物がゴンという音をたてたからビックリした」
「M5くらいの地震がソウルで起きたらめちゃめちゃだ。地震の対策なんてないし、起きたら争いが絶えないんじゃないかな」
「ソウルのような高層ビルが立ち並ぶ場所は危ない」
「アパートに住んでいるけど怖い」
「国は地震に関する教育を国民にするべきだ」
などなど。

今回の地震を通して、始めて地震に恐怖を感じたという人は多い。地震翌日の10日には、新聞に「首都圏で最大規模の地震」「専門家『基礎研究なく強震の予想は不可』」などといった言葉が並んでいる。韓国の地震対策が遅れていることは、以前の記事でも紹介しているが、今回の地震で家全体が揺れたと語る住民もいる。そろそろ、韓国も地震の研究や対策が必要ではないだろうか。

参照:始興市で地震、15階建てアパートも「カン」という音とグラグラ - ニュース韓国


(文:林由美)


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