バンクーバー五輪前最後の試合=女子フィギュアスケート・四大陸選手権では、初日3位と出遅れた浅田真央。だが、29日に行われたフリーでは、2度のトリプルアクセルに成功、見事な逆転優勝を飾った。

そんな浅田の演技について――、日本テレビ「NEWS ZERO」(29日放送分)では、トリノ五輪金メダリスト・荒川静香が分析した。「オリンピック前最後の試合としては、最高の締め括りだったと思います。トリプルアクセルを課題としていて、2回しっかりと回ることができた。タイミングがよく合ってきたというのが一番いい兆しだったと思います」と語った。

それでも、今季の最高得点では、183.96点の浅田に対し、キム・ヨナは210.03点と大きくリードしており、浅田不利は否めない現状だ。しかし、荒川は「まだ、点数を伸ばせる余地があると思う」と言い切るや、「フリープログラムではコンビネーションジャンプを3種類、3つ跳ぶことができるんですけど、そのうち、(今回の)浅田選手は2つしか跳ばなかったので、もう一つ分のコンビネーションジャンプをすることができる。そういった部分を詰めていったら、キム・ヨナ選手に対抗して戦う力がまだまだある」と説明した。