12日と13日に行なわれたプレミア・リーグ第16節で、マンチェスター・ユナイテッドがアストン・ヴィラに敗れる波乱があった。

 これでマンUは早くも今季4敗目。一方でアストン・ヴィラはウォルヴァーハンプトンに苦杯を喫したトッテナムをかわして4位に浮上した。

 首位チェルシーは引き分けて独走のチャンスを逸し、ビッグ4同士の対決では、アーセナルがリバプールを下して優勝戦線に踏みとどまった反面、リバプールはさらに脱落する結果となった。

 3位アーセナルと7位リバプールの間には、アストン・ヴィラ、トッテナム、マンチェスター・シティの3チームがひしめき、4シーズンつづいた“ビッグ4”による上位独占の構図が崩れつつある。

 第16節の結果をまとめたフランスのカナル・プリュス局が、“ビッグ4崩壊”の兆候を端的に示す、興味深い数字を紹介している。それはビッグ4の今シーズンの敗戦数だ。

 マンUとリバプールが敗れたことにより、ビッグ4の黒星は合計で17となった。内訳はチェルシーが3、マンUが4、アーセナル4、リバプール6。合計17敗という数字は、前半戦の終了を待たずして、昨シーズン全体を通した4チームの敗戦数に並んだことを意味する。