セリエA第7節まで消化して14位と出遅れたナポリは、4日のローマ戦を1−2で落としたことを受けて、指揮官の交代に踏み切った。ロベルト・ドナドーニ監督を解任し、ワルテル・マッツァーリ監督を迎えている。

代表ウィークによるリーグ戦の中断を利用して、早速チームの改革の取り組んでいるマッツァーリ監督。新指揮官が目指すサッカーが、徐々に明らかになってきた。

マッツァーリ監督はまず、チームを把握することから始めた。全選手と個別に話し合う機会を持ち、選手たちの意思を聞いたという。現在、各国の代表に招集されているメンバーも、チームに戻ってきたら同じように話し合うことになるそうだ。

そして、フォーメーションは3−4−3を採用することになる模様。少なくとも18日のボローニャ戦は、このシステムで臨むことになるはずだ。ディフェンスラインには右からカンパニャーロ、パオロ・カンナヴァーロ、コンティーニ。中盤にはマッジョ、ガルガーノ、チガリーニ、アロニカの4人をフラットに並べるつもりのようだ。そして前線には、ラベッシとクアリアレッラのコンビに、得点力のあるMFハムシクを並べる。彼を左に開かせて自由を与え、決定機を演出させたい考えだ。

このフォーメーションのチェンジにより、FWデニスの扱いも見直されるだろう。ドナドーニ前監督の下であまり起用されなかった同選手だが、新しい役割が与えられるかもしれない。