10月10日と14日に行なわれるW杯予選(フェロー諸島戦、オーストリア戦)のフランス代表メンバーからもれたパトリック・ヴィエラが2日朝、レキップ紙に冬の移籍市場でインテルを出る考えもあることを明らかにした。同紙のウェブ版が速報で伝えた。

 昨年から相次ぐケガに見舞われたヴィエラは、ユーロ2008を棒に振り、その後のW杯予選に1試合も出場していない。今シーズンは開幕から復帰し、9試合の公式戦(リーグ戦6試合、チャンピオンズリーグ2試合、スーパーカップ決勝)のうち6試合(先発4試合)に出場しているが、プレー時間は1試合平均38分と極端に少ない。

 このままでは、フランスがW杯出場権を得たとしてもヴィエラが本戦に出場できるかは微妙だ。

 ヴィエラはレキップ紙に「12月になるまで結論は急ぎたくない」としつつも、「もしそれまでに状況が変わらなければ決断をすることになるだろう」と語った。冬の移籍市場でクラブを出るということか、と確認されると、「現状がつづけば、そうだ」と答え、他のチームに出場機会を求める考えを示した。

 アンリとともにW杯優勝を経験したヴィエラ。代表キャップ107試合を誇る33歳のベテランがこれから年末にかけて正念場を迎えようとしている。