ラツィオを2−0で退け、スクデットにまた一歩近づいたインテル。ジョゼ・モウリーニョ監督は勝利を喜ぶ一方で、インテル・サポーターのイブラヒモビッチへのブーイングにうんざりした表情を見せた。

「今シーズン、インテルは3敗しかしていないし、何かを成し遂げることができるだろう。前半は、J・セーザルが危険にさらされることもなく、うまく試合をコントロールできた。それでもわずかながら、消極的になる時間もあった。後半にクレスポを入れたことで、イブラが好きなように自由に動くことができたから、相手の守備陣は戸惑ったことだろう。ヴィエラを入れたこともそうだ。それまで組み立てがうまくいっていなかったが、彼を入れたことでボール・ポゼッションを高めることができたし、安定したプレスをかけられなかった守備陣を助けてくれた」

モウリーニョはマンシーニを起用したが、それでもまだコンディションが整っていないことを明らかにした。

「今シーズン、彼はあまりプレーしていないが、怪我から戻ったことが重要だ。まだ体重が2、3キロ多いように見えるし、まだプレーにキレがない。でもこの試合で起用したのは、次の試合を見据えているからだ。フィーゴ? 彼は素晴らしいプレーを披露したし、まだ信頼性を失っていない。いまもなお、彼は偉大なプレーヤーのひとりだ」

モウリーニョはイブラヒモビッチの話題にも触れた。

「彼が苛立っていたようには見えなかった。イブラの反応は、インテルに多くをもたらした選手として当然なのかもしれない。彼はほとんどすべての試合に出場し、素晴らしい仕事をこなしている。ゴールを奪うだけではなく、その他の面でもチームを助けている。イブラはブーイングを受ける選手ではないだろうし、ブーイングが許されるのは、ミスをした時だけだろう。今シーズンは、わたしにとって最初のシーズンで、わたしはすべての魂をクラブに捧げている。サン・シーロでゲームをするのは大好きだし、サポーターとともにスクデットの喜びを分かち合えたらと思う。しかしサポーターは、インテルがひどい試合をする時があることを理解する必要があるだろう。ただ、スクデットはもうすぐやってくる」

インテル 2−0 ラツィオ

得点者:イブラヒモビッチ(58分)、ムンタリ(71分)

インテル(4−3−2−1):J・セーザル、サントン(56分ヴィエラ)、コルドバ、サムエル、キブ;サネッティ、カンビアッソ、ムンタリ(75分ブルディッソ);フィーゴ、マンシーニ(56分クレスポ);イブラヒモビッチ
(控え:トルド、マテラッツィ、ヒメネス、クルス) 監督:モウリーニョ
警告:サムエル、ヴィエラ、キブ、イブラヒモビッチ

ラツィオ(4−4−2):ムスレラ;シビーリャ、ロゼフナル、ラドゥ(72分リヒトシュタイナー)、コラロフ;ブロッキ、レデスマ、マツザレム、デル・ネーロ(63分フォッジャ);サラテ(85分コザク)、ロッキ
(控え:カリーソ、デ・シルベストリ、マンフレディーニ、メグニ) 監督:ロッシ
警告:デル・ネーロ、レデスマ、マツザレム