ロンドンの法廷で、この殺人事件は「ものすごく残忍で凶暴、そして想像を絶するほどの恐怖の場面がそこにあった。」と記述された。2人のまだ若いフランス人学生が、ロンドンで冷酷な手口で殺害された。




事件があったのは南ロンドン地区。フランス人学生であるGabriez FerezさんとLaurent Bonomoさんは共に23歳。彼らは残忍な強盗に何度も何度も繰り返し刺され死亡した。容疑者であるDaniel”Dano”Sonnex23歳とNigel Farmer34歳は、彼らの住むアパートに乱入し、銀行カードを奪い暗証番号を聞き出そうとした。

まずBonomoさんがカードを使い、400ユーロを引き下ろした。しかし、SonnexがFerezさんのアカウントから現金を引き出そうとした時、Ferezさんのカードは銀行のキャッシュマシーンに取り控えられてしまった。これに怒り狂った容疑者2人は、この2人のフランス人学生を八つ裂きにした。

「Ferezさんからお金を盗むことが出来なかったので、両方の学生を”冷酷”と表現できるあらゆる方法を使って殺害した。」と検視官のCrispin Aylettは声明する。

Sonnexは、証拠を隠滅する為に彼らのアパートに火をつけた。これにより1番に駆けつけた消防士は、そこは「想像を絶する恐怖の場面だった。」と言う。2人の遺体は、下着だけを身に着けた状態で手足を縛られ、頭はタオルで包まれていたという。

そして1人は194回刺され、もう1人は50回繰り返し刺されていた。

SonnexとFarmerは、朝5時半に2人のアパートに押し入り、8時15分に去っていったとみられている。そしてその後に1人がアパートに戻り、火を着けたと予想される。また、7時22分に銀行のマシーンに残っていたFerezさんのカードには、血がついていた。

Sonnexは「特に凶暴な男」として知られており、2008年には、彼の異母姉妹、そのパートナーを鎖で縛り上げ、金を奪おうと様々な手を使い脅した。現在殺害された2人のフランス人学生の両親は、法廷に出廷しているという。しかしSonnexとFarmerは、キャッシュカード、クレジットカード、2台のPSPと携帯電話2つの窃盗・強盗の罪を認めたが、殺害と放火の容疑は否認している。
(編集部:しんたにゆみ/From Sverige)

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