今回の【ドラマの女王】は、亀梨和也主演『神の雫』。昨年末はメンバー不仲説、赤西・田中の“黒い交友録”など何かとグラついてしまったKAT-TUN。その人気の中心で、20歳年上の小泉今日子との“別れ”の記憶も新しい亀梨和也。心機一転、“新年一発目”日テレのドラマ『神の雫』になみなみならぬ意気込みを見せているが・・・。

昨年の『1ポンドの福音』に引き続き亀梨を起用し新年ドラマを飾る日テレ。しかし、土曜日から火曜日に降格した上に視聴率が振るわず、初回放送後日テレは「今クールで火曜22時のドラマ枠の終了」を検討している。「セクシーボイス アンド ロボ」、「おせん」、「オー!マイ・ガール!!」と、悪くないドラマを放送したこの枠。亀梨をもってフジテレビに負けるなら、もうやらない方がいい。

そんな苦しい状況の中、「目覚めよバッカス!!」というマンガ通りな“くさいセリフ”を健気に吐いている亀梨クン。今回演じる主人公の神咲 雫(かんざき しずく)は、ビール会社・太陽ビールのしがない営業マン。稲垣吾郎主演の『ソムリエ』(1998年フジテレビ)から10年、ワインを取りまく事情も大きく変わって庶民的になった。雫はワインに関する知識をほとんど持たないが、ワイン事業部に異動になった事をきっかけに世界的なワイン評論家だった亡き父(古谷一行)の英才教育を思い出す。ある日、父の遺したワイン・コレクションを掛けて、新鋭のワイン評論家の遠峰一青(田辺誠一)と対決する事に・・・。

地味なスーツを着た亀梨は、ごく普通の“リーマン”に見えるが、亀梨のような“リーマン”は滅多に見ない。番組公式HPの登場人物相関図の亀梨だけはイラストなあたりがジャニーズ的で亀梨オンリー・ドラマにしたかった様だ。その割には主人公の影が薄い。亀ちゃんの田崎真也ばりの「ワイン賛美」もたどたどしく、時々ドラマの軸がワインである事を忘れる時さえある。

それよりも「イノセント・ラブ」に続き内田有紀の悪女や、こんなドラマにはもったいない竹中直人演じる“謎の紳士ロベール”など、亀梨以外のキャスティングに見どころがいっぱいある。
その中で、仏料理店で働く若いソムリエ見習い紫野原 みやび(しのはら みやび)を演じる仲里依紗がいい。『ハチワンダイバー』(2008年フジテレビ)の時よりも等身大の女の子役がはまり、亀梨相手に演技も自然だ。そして何よりもキャンディーを頬張るアメリカ人の子どもみたいなロリ顔と、アンバランスな“巨乳”に男ならずとも釘付けだ。大きな“くろ目”と、少々上向きの“小鼻”、全体的にピンクでポヨッとした感じが何かに似てると思ったら、そう「子豚の貯金箱」。先ごろ捕まったグラドルも昔は同様の豊満な魅力を持っていたが、痩せてボロボロになっていた。何があっても仲里依紗は芸能界の魔の手から守りたいところだ。

可愛い「仲里依紗コブタちゃん」見たさに毎週チャンネルを合わせる男性視聴者も今後増えるとみえた。低視聴率の『神の雫』がドラマ放送回数を重ねるにつれて「大化け」するかどうかは、彼女にかかっているのだ。

(編集部:クリスタルたまき)
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