マドリーがバルサのフットボールに降参した。2005年のサンティアゴ・ベルナベウに続いて、2009年はビセンテ・カルデロンでも。バルサが展開するフットボール、そして“クラック”のプレーに酔いしれた。

 2005年11月20日、アウェイでの“エル・クラシコ”においてバルサが0-3で永遠のライバル、レアル・マドリーに圧勝。この夜、2ゴールを挙げるなど素晴らしいプレーを見せたロナウジーニョは、レアル・マドリーファンからスタンディングオベーションで称えられた。

 そして2009年1月6日、メッシが歴史をよみがえらせた。今度はカルデロンで。スペイン国王杯5回戦最大の注目カード、アトレティコ・マドリー対バルサの一戦で、アトレティコのディフェンス陣を翻弄し、ハットトリックを含む大活躍を見せたメッシは、ベンチに下がる際、アトレティコファンからスタンディングオベーションで見送られた。相手ファンからの拍手喝采に「とても特別な瞬間で、言葉で言い表せない。どんな選手にとっても素晴らしい瞬間だよ」と喜びを表したメッシ。

 気の早い話ではあるが、ベルナベウでの“エル・クラシコ”(5月3日開催予定)でバルサの“10番”が、2005年のロナウジーニョに続いてベルナベウのファンをうならせることができるかも楽しみの一つだと言えるだろう。

(スペイン通信)