フランス代表の右サイドバックとして58試合に出場、2000年から所属するバイエルン・ミュンヘンではレギュラーとして4度のリーグ優勝に貢献したウィリー・サニョール(31)に現役引退の危機が訪れている。

 サニョールは昨年4月に右ヒザ半月板を負傷、およそ半年後に復帰したが昨シーズンの出場は9試合にとどまった。それでもフランス代表のドメネク監督はサニョールをユーロ2008のメンバーに選出。しかしその動きは精彩を欠き、フランスのグループリーグ敗退の“戦犯”のひとりと言われた。

“復活”に向けて大きな意気込みでプレシーズンの準備に臨んだサニョールだが、その8月にアキレス腱を痛めて手術、まだ復帰のメドは立っていない。

 もはや代表復帰云々の問題ではなくなっている。16日に放映されたフランスのサッカー番組「テレフット」(TF1局)のインタビューでは、「おそらく手術中に神経を傷つけてしまったのだろう。アキレス腱の炎症が引かない。つらいのは、いつプレーを再開できるかわからないこと。5月までに回復しなければ、現役をやめるしかない」と苦しい胸の内を語っている。