最近では、眼鏡をかけた女性“メガネっ娘”を好む男性に対して、眼鏡をかけた男性を好む女性も増えて“メガネ男子”と言う言葉も市民権を得てきました。ところが、最近の流行は“ダサ眼鏡男子”なのだそうです。

果たしてこれは、「眼鏡をかけたダサイ男子」なのでしょうか。もしそうならば容姿に自信のない男子にとって朗報ですが……。

今回は、この“ダサ眼鏡男子”の真相に迫ってみましょう。

■ダサ眼鏡男子ってどんな人?
“ダサ眼鏡”とは、主に黒縁で昭和の香りのする眼鏡をさすことが多いようです。したがって、そうしたそれをかけている男性を“ダサ眼鏡男子”と呼びます。名称由来で有力な説はジョニー・ディップが火付け役とも言われています。日本の芸能人にも“ダサ眼鏡”の愛用者は多く、木村拓哉、松田龍平、渋谷すばるなどが知られています。

■ダサ眼鏡の種類
ダサ眼鏡は、大別すると「ボストン型」と「ウェリントン型」に大別できます。
現在では多くのブランドがダサ眼鏡を販売しているようで、木村拓哉さん愛用の眼鏡は「ナンバーナイン」の製品だそうです。

■メガメ流行の歴史 - ジョン・レノンからメガネっ娘の誕生まで
メガネは視力の補正や目の保護といった利用が本来の機能ですが、ファッションや流行にも関係が深いアイテムです。

60年代では、丸型のメガネが流行し、平和のシンボルともされました。故ジョン・レノン氏のメガネなどが有名ですね。

70年代になりますと、大型フレームのメガネが流行し、特に色調がサイケデリックなメガネは多くの若者の間で人気を呼びました。この時代以降、 メガネやサングラスのデザインが重視され様々なデザインのメガネを選ばれるようにになります。

80年代は、メガネの機能が大きく発展しました。交換可能なレンズやチタンフレーム、縁なしのメガネなどが生まれています。

2000年代にはいりますと、オタク的サブカルチャーの世界でメガネは「知的なイメージを与えるパーツ」から「女性をかわいいと感じる要素(萌え要素)」へと変化が起こります。いわゆる「メガネっ娘萌え」の誕生です。

その後、メガネの萌え要素は、男性にも波及して「メガネ男子萌え」まで誕生しています。

メガネっ娘、メガネ男子に共通している点は、メガネの種類にはこだわってない点にあるようです。これはメガネにファッション性を求めているのではなく、メガネをかけている「状態」、「行為」、「雰囲気」が重要とされているためなのです。

■“ダサ眼鏡男子”は果たして“萌え”なのか?
メガネ男子に萌える女性たちが存在することからメガネ男子は萌え要素であると言えます。しかし、ダサ眼鏡男子については別の見方をする必要がありそうです。なぜなら、ダサ眼鏡男子はダサイ眼鏡をファッションの一要素として着用しており、見る側の女性も「ファッションに敏感な男性」という好印象をダサ眼鏡男子に感じているからです。

ダサ眼鏡男子に対して女性がもっている感情は「萌え」ではなく、「おしゃれ」と言うわけです。
つまり、ダサ眼鏡男子は、ダサ眼鏡というファッション小物に「萌え」の語感を加えたファッション用語と言えるのかもしれません。

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