ACミランのFWロナウド(31)が負傷後初めてインタビューに応じている。

 22日に左膝の手術を受けたパリの病院を退院したロナウドは「フィジカル的に非常に厳しい怪我を負ってしまったが、自分にとってはメンタル的にも非常に厳しいアクシデントとなった。復帰するかどうかはまだ分からない。今はリハビリのことだけ考えるよ。復帰したいという思いは強いが、その前に体が言うことを聞いてくれるかどうか…。フィジカル面で問題がなければ、必ず再びピッチに立つ。そうでなければ自分にとって最も辛い決断を下さなければならなくなってしまう」と語り始めた。

 現役続行への意欲はあるものの、問題はコンディションだ。

 ロナウドは「自分の意思は…もちろんプレーを続けたい。自分の心はプレーを望んでいるが、身体的には疲労で限界のシグナルを発している。もしフィジカルが戻るのであれば、将来的に普通の生活を送ることになっても構わない」と説明。

 最低9か月間を要すると見られている復帰への第一歩を踏み出したロナウドは「2000年(に負傷したとき)と全く同じモチベーションを抱いているよ。今回は復帰が当初の予定より長引かないことだけを願っているが。あの時は全くわけが分からなかったが、今回は経験もある。ピッチに戻るための最善策として、何をしなければならないのか、何をすべきなのかを理解しているつもりだ。カルチョへの愛情は常にある。ゴールの渇望、そしてパッションも。これらの情熱が、トンネルの出口を示す光となる。もちろん簡単なことではないが」。

 現在ロナウドとACミランの契約は今シーズン終了までとなっている。

 その件についてロナウドは「(今季終了の)6月までの契約に同意している。ACミランはファミリー同然だ。契約の話をするような段階ではないだろう」とコメント。

 クラブ側は見捨てるようなことはしないと何度も説明しているが…。ロナウドの夢はACミランとは別の赤黒ユニフォームのフラメンゴで引退をすることだ。

 ロナウドは「自分は常にフラメンゴでキャリアに終止符を打ちたいと願っている。ただ、まずはこの障害を、高過ぎるハードルを越えなければならない。フラメンゴのことを考える前に、この難題をクリアしなければならない。今日まで自分は、望むべきものを全て達成してきた。全力で、何かを犠牲にして、汗と涙を流して。プロとしても個人的な観点からも全て実現しただろう。応援してくれる全ての人に感謝したい。彼らの存在が、この瞬間を乗り越える力となっている」。

 最後にPSV時代に使用していたのではとのドーピング疑惑について、ロナウドは「決して(禁止)薬物は使っていない。そのことを証言した人物など、一度も見たことはない。一緒に仕事したことはない」ときっぱりと否定した。

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