レアル・マドリーのスタメン選手の中でより少ないサラリーを受け取っているのはDFセルヒオ・ラモスだ。昨年7月12日にレアル・マドリーとの新契約にサインしているセルヒオ・ラモスは、契約の見直し、つまり給料アップに期待しているが、クラブ側はどうやら乗り気ではないようだ。

 チームへの貢献度から考えればセルヒオ・ラモスが給料アップを望むのは当然の話だとも言える。本人にも自負があるのだろうし、それ相応に評価して欲しいといったところだろう。安定した守備、センターバックも右サイドバックもこなせる柔軟性、優れた得点能力、スタミナ、スピード、闘争心。21歳という若さでその高いレベルを見せる選手はそう多くない。レアル・マドリーでも欠くことのできない選手の一人だ。

 そのセルヒオ・ラモスにはミランが興味を示しているという噂も上がっている。ディフェンスラインの若返りを図りたいミランにとってセルヒオ・ラモスはうってつけの選手だと言える。今のところ、セルヒオ・ラモスにレアル・マドリーを出て行く気持ちは全くない。それは本人が断言しているし、レアル・マドリー側にも彼を売るつもりはない。しかし、今回のセルヒオ・ラモスの要求の裏側にはミランからの興味があるのは確かだろう。実際にミランから魅力的なオファーが届いた場合、揺れ動くことはあるのだろうか?クラブ側も契約の見直しをするなどセルヒオ・ラモスの包囲網を固める必要があるだろう。

(スペイン通信)