プレミアリーグの各クラブが獲得に乗り出していたクロアチア代表MFルカ・モドリッチが、今冬のイングランド行きを拒否していることが明らかになった。チェルシーやマンチェスター・シティといったクラブからのオファーを受けていた22歳だが、シーズン中の移籍を封印することが決定的。今シーズンはディナモ・ザグレブでプレーを続け、来夏にバルセロナへの移籍をめざすことが有力となった。

 チェルシーとマンCにとって獲得の障害となっているのが、ディナモ・ザグレブ側が設定した1800万ポンド(約40億円)の移籍金だ。すでにメキシコ代表FWネリー・カスティージョを獲得したマンCは、今冬のマーケットでさらに2人の選手を補強する予定で、モドリッチ獲得には1100万ポンド(約25億円)以上を捻出するつもりはない様子。また、チェルシーもボルトンのFWニコラ・アネルカと、セビージャのDFダニエル・アウベスの動向を伺っており、モドリッチ獲得資金として用意している額は1400万ポンド(約32億円)に留まっている。

さらにモドリッチは、今シーズン限りでの退団が決定的となっているMFデコの後釜としてバルセロナへの入団を目論んでいるとも言われているだけに、今冬の移籍を思いとどまる可能性は非常に高い。ユーロ2008予選でイングランド代表を苦しめたクロアチア代表MFは、その去就を巡ってプレミア各クラブをも惑わせているようだ。