今やアーセナルのチームリーダーへと急成長を遂げているバルセロナのカンテラ(下部組織)出身のセスク・ファブレガス(20)。そのセスクを取り戻そうとバルセロナがあらゆる策を練っているという。

 来シーズンに向けてバルサの目標の一つにセスクの買い戻しがあり、チキ・ベギリスタイン・テクニカル・ディレクターの補強リストにも名を連ねている。狙いはもちろん中盤の層をさらに厚くすることにあるが、ライバルであるレアル・マドリーにダメージを与えたいということにもあるようだ。セスクは、レアル・マドリーのラモン・カルデロン会長が恋いこがれる選手であり、会長選挙の公約の一つにも挙げられていた。

 チャビ、イニエスタ、デコ…、セスクのポジションには強力なライバルもいるが、セスクのポジションを用意するために、バルサはチャビを売る可能性もあるとの噂まで出ているほどだ。

 今年もセスク獲得に失敗したレアル・マドリーが、来夏にも再チャレンジを試みることは想像しやすい。公約に挙げたセスクを、よりによってバルサに横取りされたとなるとカルデロン会長への風当たりも強くなることは必至。20歳の若きスターを巡って永遠のライバル同士が火花を散らす可能性がでてきた。

(スペイン通信)