エンジニアが抱く転職の不安とは・・・

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転職を成功させたエンジニアは、転職活動中に浮かび上がった不安をどのように解消していったのだろうか。前回のIT業界編に引き続き、今回はハード業界のエンジニアたちへの声を拾ってみた。

転職に対する不安第一位は、「自分の技術力が通用するのか?」

転職活動を行う際に最も不安を感じているのは、異業種もしくは異職種への転職を考えている人だろう。同業他社からスキルが認められての同職種転職では、職を変えるというハードルも低く、多くの人への参考にはならない。そこで異業種(異職種)に転職を成功させたハード系エンジニアにアンケートを取ったところ、予想どおり多くのエンジニアが不安を抱きながら転職活動を行っていたことが判明。中でもIT系でも一位だった「自分のスキルが通用するか不安」という回答が特に多く、エンジニア共通の不安と言えそうだ。また、標準技術が確立しているIT 系エンジニアと異なり、つくるものが違えばつくり方も大きく変わるというハード系エンジニア。「ゼロからのスタートに戻るのが不安」という意見も多かった。では、こうした不安を解消して転職を成功させるためにはどんな手を打つべきか。異業種転職を成功させた2人のハード(電気・機械)系エンジニアに聞いてみた。

■ケース1:ソフトハウス⇒自動車メーカーに転職したT・Iさん(30歳)
ソフトハウスのプログラマから業界を飛び越えて転身したT・Iさん。それも人気の大手自動車メーカーへの転職を成功させている。その成功の秘訣は? そして今回のテーマでもある、不安解消法は? 取材で浮かび上がったのは、T・Iさんならではの数々の転職ノウハウだった。
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T・Iさん プロフィール:
新卒で100人規模のソフトハウスに入社。通信関連システムの分野でICの制御プログラムから交換機アプリケーションまで、幅広いソフトウェア開発に参加。社会人になる前からコンシューマ製品の開発がしたいと考えていたことと、会社の経営方針に疑問を感じ、退職。就職活動を開始して、わずか2カ月間のブランクで大手自動車会社の内定を獲得。
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転職前の最大の不安
「前職とつながりのない業界で自分が活躍できる場所はあるだろうか」


就職活動に積極的に取り組むわけでもなく、教授推薦やゼミの先輩のルートで“何となく”新卒入社してしまったというパターンが、ハード系エンジニアには少なくない。往々にして、入社して数年たってみて“こんなはずでは……”と進路の軌道修正を図らざるを得なくなる。T・Iさんもまさにこのパターンだったそうだ。「理系の大学を選んだのもモノづくりがしたかったからです。本来は自分がつくった製品を多くの人に使ってもらえるような、そんなコンシューマ向けの仕事がしたかったのですね。でも、通信系ソフトハウスではそうした醍醐味を味わえる機会がほとんどありませんでした」。

そんなT・Iさんが転職活動を始めるに際して、第一志望に定めたのは自動車メーカーだった。制御系プログラミングの技術では相当のスキルがついたと自負するT・Iさんだが、まったくの畑違い。当然のことながら、自分の技術が通用する場所があるのだろうかと不安がわき起こったと言う。

<T・Iさんの不安解消法1>
「勝つための第一歩は、相手を知ること」
相手をよく知らないから不安が募るのは、転職活動に限ったことではない。特別クルマに詳しいわけではなかったT・Iさんは、ネットや書籍で自動車産業の業界勉強と情報収集を徹底して行った。これには2つの意味がある。まずは自分のスキルを必要とする部門・業務の存在を突き止めること。もうひとつは面接での話題づくり。これを前職の退職1年前から開始していた。一方で自分を知ることも大切。自分は何をやりたいか、何ができるのかを書き出して自分を客観理解することに努めたそうだ。そのおかげで、自動車業界が注力するITSの技術開発に、自分の組み込みソフト開発スキルが求められていることを知った。

<T・Iさんの不安解消法2>
「情報感度を磨く」
情報収集は志望企業のことを知るためだけの行為ではない。応募書類の作成や面接を前に、どのように転職活動のステップを進めたらいいか、事前にイメージしておく必要がある。T・Iさんは前の会社から先に転職に成功した先輩に就職活動に役立つヒントや注意点を聞いて、万全の事前準備に努めた。さらに転職エージェントの会社をうまく使ったり企業のホームページを定期チェックしたりして、募集意欲の高い企業や採用活動を行うタイミングを探った。

<T・Iさんの不安解消法3>
「第一志望の受験前に面接慣れをしておく」
T・Iさんは言う。「本命企業に応募する前に第二志望や第三志望の企業を受けること」と。理由は第一に面接慣れ。企業は自分のどこに着目するか、どんな質問を投げかけてくるか、それにどう答えたらよいのか……。いざというときにうまく反応するための練習台になるという。第2に、内定をもらってスベリ止めをもっているのといないのとでは、第一志望の面接の際の余裕が違う。さらにT・Iさんのように退職してから転職活動を行うエンジニアにとっては内定や入社時期を通常スケジュールより早めてほしいものだが、そんなときに「1社に待ってもらっている」というひと言は効く。

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