バロンドロールはどちらに?

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 そろそろ2007年度のバロンドール賞の話題も出始める中、ミランのブラジル人MFカカ(25)とバルセロナのアルゼンチン人FWレオ・メッシ(20)が有力候補であるとも言われている。昨シーズンのチャンピオンズリーグで優勝したミランのカカが有利であることはハッキリしているが、大ブレークしたメッシもまた有力視されている一人だ。

 チャンピオンズリーグ優勝に輝き、フォワードではないものの10ゴールで得点王。ミランを優勝に導く活躍を見せたカカは、2006-07シーズンの最優秀FW、UEFA年間最優秀選手に選ばれ、これはバロンドール賞に向けての優位な材料であることは間違いない。

 タイトルという意味ではハンディキャップとなるメッシだが、カンプ・ノウのレアル・マドリー戦での“ハットトリック”、スペイン国王杯準決勝、ヘタフェ戦でのアルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナを彷彿とさせる“5人抜き”、コパ・アメリカでも優勝は逃したもののメキシコとの準決勝での“ループシュート”など、センセーショナルかつファンの記憶に残るようなゴールを決め、世界のクラックへの仲間入りを果たしたといえる。

 他にもクリスティアーノ・ロナウドの存在も忘れてはならない。昨シーズンのプレミアリーグ覇者、マンチェスター・ユナイテッドに所属する彼はプレミアリーグのMVPにも輝き、メッシ同様、プレーの面でもセンセーショナルを与えている。

 2007年度はワールドカップという選出の指針の一つとなるような大会がないことから、混戦が予想される。10月中旬にも主催者の“フランス・フットボール”誌は50名のノミネートを発表する。ノミネートされる選手は?メッシとカカの一騎打ちとなるか?また大きな話題で盛り上がりそうだ。

(スペイン通信)