レアル・マドリーがサラゴサのアルゼンチン人FWディエゴ・ミリート獲得に動くと21日にも報じられたばかりだが、“D・ミリート獲得作戦”は早くも行き詰まりを見せている。昨シーズン、リーガで37試合に出場し、23ゴールを挙げたD・ミリートは得点力不足に悩むレアル・マドリーにとって最適のフォワードであることは間違いない。昨シーズンのリーガ得点王ファン・ニステルローイ(25ゴール)とのコンビは脅威の2トップとなるはずだ。

 しかし、28歳のD・ミリートの違約金は2600万ユーロ(約40億7900万円)。22日にも“弱点”といわれる左サイドの補強として、1250万ユーロ(約19億6100万円)でマンチェスター・ユナイテッドからガブリエル・エインセを、3600万ユーロ(約56億4900万円)でチェルシーからアリエン・ロッベンを、トータル4850万ユーロ(約76億1000万円)を費やし獲得したばかりのレアル・マドリーにとっては高すぎる金額だ。

 レアル・マドリーは金額を下げるために、ソルダードまたはバチスタのトレードを条件に入れようとしているが、両選手ともレアル・マドリーを離れる気がないことを明らかにしているし、サラゴサにとっても魅力的な話とは映らないないはず。リーガ開幕を直前に控える今、チームのエースを手放すのはリスクが高すぎる。つまりサラゴサにD・ミリートを手放す気はないということだ。

 今のところ、レアル・マドリーがD・ミリートを獲得するには2600万ユーロという違約金を払うしかないということだ。ここへきて駆け込み補強を敢行するレアル・マドリー。最後の最後に仰天補強を行う可能性も秘めている。

(スペイン通信)