バルサ残留を宣言したデコ<br>【photo/B.O.S.】

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 この夏でバルセロナを離れるのでは?と噂される一人であるMFデコ。そのデコにはインテルが獲得に興味を示していると噂も上がる中、彼自身は「すっとバルサで続けたい」と明言し、バルサを離れるつもりがないことを明らかにしている。

 バルセロナの有力スポーツ紙“ムンド・デポルティーボ”紙からデコの自伝“カンペオン・デコ”が出版され、その出版記念パーティーが行われたが、やはりその席でもデコの去就についての質問が集まった。しかし、03/04シーズンにポルトで、そして昨シーズンでのバルサに続いて「3つめのチャンピオンズリーグのタイトルはバルサで獲る」とデコは明言。バルサのユニフォームを着て再びヨーロッパチャンピオンの座を手に入れると決意を込めた。

「たくさんの人がシーズン初めから僕についていろいろ言っているけれど、僕はここで続けるつもりだ。うまくいかなくなったら出ていくことを考えるかもしれない。でも、クラブ側も続けて欲しいと僕に言ってくれているし、双方が満足しているなら他のことを考える必要はないんだよ。僕にとってタイトルを獲り続けるためにもバルサ以上のクラブはない。バルサに移籍し、タイトルを勝ち取ってきたことを幸せに思っているんだ」。

 デコはバルサで満足していることを改めて強調し、移籍の噂についても一蹴。そして、今は2冠達成に向けて集中べき時だとも。

「今は、誰が出て行くとか、誰が残るとかを話す時期じゃない。そういう情報を流すことがメディアの仕事だってことは分かっている。でも、今僕らはリーガと国王杯の2つのタイトルに向けて戦っているし、それに集中しないといけないんだよ。僕らは幸いにもキャラクターの強いチームだし、外部が言っていることは気にしないけれどね」。

 残りの試合に集中したいとするデコはそう釘を指した。ロナウジーニョに続いてデコもバルサ残留を明言したことで、“クラック”達の去就問題を巡る噂はしばらく鳴りをひそめることになるだろう。

(スペイン通信)