【特集:これがVistaだ】Step 1:エアロで変わる新しいWindowsの世界
マイクロソフトの次世代OS「Windows Vista」(以下、Vista)が発売されて、1週間の時が過ぎた。Vistaは、同社が5年ぶりに発売するOSだけあり、Windows XP以前のWindowsに比べて、さまざまな面で機能を強化している。そんなVistaの数ある新機能の中でも、とくに目を引く機能が、派手なグラフィックスを採用した新インターフェース「Windows Aero」(以下、エアロ)である。
そこで第1回目の今回は、美しく、使いやすくなった「エアロ」の魅力に迫ってみよう。
●半透過表示でも軽快に動作
「エアロ」では、半透過型ウィンドウや3次元表示など、Windows XP以前のウィンドウに比べて、グラフィックスの表現力が増している。また、グラフィックが強化されたにもかかわらず、実際にVistaを操作してみると、「動作が重たい」という印象は受けない。
Vistaは、「エアロ」のグラフィックスの処理に、ハードウェアであるビデオカードのグラフィック プロセッシング ユニット(GPU)を利用することで、CPUやOSに負荷をかけずに高速で快適な操作を実現している。そのために、下記の「エアロ」の動作条件を満たさないグラフィックス性能のパソコンでは、「エアロ」の機能を使用できないことがある。
※Windows Aeroの動作条件
・Windows Display Driver Model(WDDM)ドライバのサポート
・128Mバイト以上のビデオメモリー
・ハードウェアによるピクセルシェーダー2.0のサポート
・DirectX 9以上のGPU
「エアロ」対応のパソコンでも、デザインの設定から「エアロ」の機能を使用しない「Vista ベーシック」の画面に変更することも可能だ。デザインの設定には、Windows 95を使った人には懐かしい「Windows クラシック」の画面なども用意されている。自分の好みにあわせた画面カスタマイズが可能だ。
「エアロ」の利点は、複数のウィンドウが重なった場合でも、ウィンドウの一部が透過して表示されるため、目的のウィンドウがすぐに見つけられる点だ。見ために美しく、使いやすさも兼ね備えたインターフェースである。
●複数ウィンドウを楽々操作 - Windows フリップ 3D
Windows環境は、複数のウィンドウを表示させることで効率的に仕事を処理できるが、Windows XP以前の環境では、一度に多くのウィンドウを表示させた場合に、どのウィンドウで何を実行していたのかを確認するために、ウィンドウを開いたり閉じたりと、面倒な作業を繰り返し行わなければならなかった。しかし、Vistaでは、開いているウィンドウを3次元で表示する「Windows フリップ 3D」が用意されている。
「エアロ」は、[Windowsキー]+[Tabキー]を押すことで、「Windows フリップ 3D」の画面に切り替わり、開いているウィンドウが立体的に整列する。ユーザーは、ウィンドウの内容を確認しながら次々と切り替えられるため、探しているウィンドウを簡単かつ速やかに見つけだすことができる。
アプリケーションの切り替え画面も改良されている。Windows XPでは、[Alt]+[Tab]を押すことで、起動中のアプリケーションをアイコン表示できたが、わかりづらかった。Vistaでは、[Alt]+[Tab]を押すと、起動中のアプリケーションがサムネイルで表示されるので、アプリケーションをひと目で把握できるようになっている。
タスクバーでは、タスク上にマウスカーソルをあわせると、そのタスクの画面が小さなウィンドウに表示されるので、ウィンドウの中身を簡単に確認できる。
次のページでは、直感的な操作を実現した「フォルダ」と、便利な小道具「ガジェット」を紹介する。
そこで第1回目の今回は、美しく、使いやすくなった「エアロ」の魅力に迫ってみよう。
■デザイン性と機能性に優れた「エアロ」
「エアロ」は、Home Basic以外のすべてのVistaが標準搭載する新しいユーザーインターフェースである。これまでのWindowsのスタートボタンから階層式のメニューを開いてアプリケーションを起動するというスタイルを残しつつも、操作環境を大幅に向上させている。●半透過表示でも軽快に動作
「エアロ」では、半透過型ウィンドウや3次元表示など、Windows XP以前のウィンドウに比べて、グラフィックスの表現力が増している。また、グラフィックが強化されたにもかかわらず、実際にVistaを操作してみると、「動作が重たい」という印象は受けない。
エアロの半透過画面 |
Vistaは、「エアロ」のグラフィックスの処理に、ハードウェアであるビデオカードのグラフィック プロセッシング ユニット(GPU)を利用することで、CPUやOSに負荷をかけずに高速で快適な操作を実現している。そのために、下記の「エアロ」の動作条件を満たさないグラフィックス性能のパソコンでは、「エアロ」の機能を使用できないことがある。
※Windows Aeroの動作条件
・Windows Display Driver Model(WDDM)ドライバのサポート
・128Mバイト以上のビデオメモリー
・ハードウェアによるピクセルシェーダー2.0のサポート
・DirectX 9以上のGPU
半透過型のエアロの画面 | エアロを無効にした、Vista ベーシックの画面 |
「エアロ」対応のパソコンでも、デザインの設定から「エアロ」の機能を使用しない「Vista ベーシック」の画面に変更することも可能だ。デザインの設定には、Windows 95を使った人には懐かしい「Windows クラシック」の画面なども用意されている。自分の好みにあわせた画面カスタマイズが可能だ。
デザインの設定 |
Windows クラシックの画面 | ハイコントラスト 白の画面 |
「エアロ」の利点は、複数のウィンドウが重なった場合でも、ウィンドウの一部が透過して表示されるため、目的のウィンドウがすぐに見つけられる点だ。見ために美しく、使いやすさも兼ね備えたインターフェースである。
●複数ウィンドウを楽々操作 - Windows フリップ 3D
Windows環境は、複数のウィンドウを表示させることで効率的に仕事を処理できるが、Windows XP以前の環境では、一度に多くのウィンドウを表示させた場合に、どのウィンドウで何を実行していたのかを確認するために、ウィンドウを開いたり閉じたりと、面倒な作業を繰り返し行わなければならなかった。しかし、Vistaでは、開いているウィンドウを3次元で表示する「Windows フリップ 3D」が用意されている。
「エアロ」は、[Windowsキー]+[Tabキー]を押すことで、「Windows フリップ 3D」の画面に切り替わり、開いているウィンドウが立体的に整列する。ユーザーは、ウィンドウの内容を確認しながら次々と切り替えられるため、探しているウィンドウを簡単かつ速やかに見つけだすことができる。
Windows フリップ 3Dの画面 |
アプリケーションの切り替え画面も改良されている。Windows XPでは、[Alt]+[Tab]を押すことで、起動中のアプリケーションをアイコン表示できたが、わかりづらかった。Vistaでは、[Alt]+[Tab]を押すと、起動中のアプリケーションがサムネイルで表示されるので、アプリケーションをひと目で把握できるようになっている。
Windows Aeroのタスク切り替え画面 | WindowsXPのタスク切り替え画面 |
タスクバーでは、タスク上にマウスカーソルをあわせると、そのタスクの画面が小さなウィンドウに表示されるので、ウィンドウの中身を簡単に確認できる。
タスクバーのタスク上にマウスカーソルをあわせる | フォルダ内でも表示できる |
次のページでは、直感的な操作を実現した「フォルダ」と、便利な小道具「ガジェット」を紹介する。