第19節が終了したセリエA。全20チームで構成される国内リーグ戦は、14日に折り返し地点を通過した。前半戦を終えたセリエAだが、関係者からは既に「インテル優勝」の声が聞こえてくる。16日付のガゼッタ・デッロ・スポルト紙は、現在16勝3分の勝ち点「51」で単独首位を走るインテルを、関係者の声を交えて特集している。関係者のコメントは以下の通りとなった。

スパレッティ(ASローマ監督=勝ち点「42」で2位):「まだリーグ戦が終わったわけじゃない。どのクラブにも危機的状況が訪れるはずだ」

グイドリン(パレルモ監督=今季前半戦の台風の目。勝ち点「38」で3位):「インテルのリードは圧倒的。4位以内の座を確保する」

ロッシ(ラツィオ監督=「−3p」ペナルティ。勝ち点「26」でカターニャと並び4位):「正直に言うと、今季はスタートすらしていない。インテルは開幕前から優勝したようなものだった。選手が揃い過ぎている・・・」

セードルフ(ACミランMF=同じミラノのライバルも「−8p」ペナルティにより現在9位):「インテルはどのクラブよりも上回っており、優勝に値する。来季こそはミランも(優勝争いに絡む)」

名門ユベントスのセリエB降格、ライバルのペナルティスタート。今季開幕前から“優勝候補本命”と目されたインテルが、大方の予想通り独走態勢に入った。セリエA後半戦の見所としてキエーボ監督デル・ネーリが「ローマが諦めてはいないだろうが、インテル優勝でほぼ決まり。これからは欧州CL出場権獲得となる4位争い、そして残留争いが焦点となる」と的を射た分析をしている。

佐藤 貴洋