喫煙者への風当たりが強いこのご時世。喫煙できる場所も限られてきていて、Jタウンネット編集部がある東京都千代田区は「全国で最も喫煙者に厳しい街」とまで言われるほどだ。


衝撃のポスター(画像は佐賀市役所提供)

そんな中、佐賀市役所の喫煙所内に貼られた1枚のポスターがツイッターで話題になっている。驚くのがその内容だ。

「たばこを購入される際は、佐賀市で購入をお願いします。」
「佐賀市に約114円入ります」

どこか吹っ切れたような感じがする。しかし市役所にしては正直すぎるが大丈夫なのだろうか...。Jタウンネットは2019年5月29日、ポスターを設置したという佐賀市役所企画調整部企画政策課に話を聞いた。

7月1日以降は喫煙所ごと廃止


どうせ買うなら地元で...

担当者によると、このポスターは庁舎内の喫煙所にのみ設置されている。意図としてはポスターに書いてある通り、たばこ税は自治体の歳入になるということを伝えたかったという。

「たばこを買ってください、喫煙してくださいという意味ではなく、買われるならば佐賀市でということです」

日本たばこ産業(JT)公式サイトによれば、たばこ税には国たばこ税、地方たばこ税、たばこ特別税、消費税の4種類が含まれている。1箱480円の場合、地方たばこ税は132.44円、うち市町村たばこ税は113.84円で、これが自治体の歳入になるというわけだ。

調べてみたところ、たばこ税が市町村の収入になっていること知らせる自治体は、佐賀市役所に限らずあるようだ。このポスターに対しツイッターでは、

「これだけ大胆に言ってくれた方が買う方としてはまだ安心w」
「どこも喫煙所を撤去するなか、こんな事をする佐賀はサイコー(笑)」
「タバコは地元で買って下さい。昔、商店街に掲示してあった。同じですね」
「タバコの税金の高さを啓蒙していて、とんちの効いた禁煙推進ポスターと言えるかも」

といった声が寄せられ、喫煙者を中心に受け入れられているようだ。

ちなみにこの喫煙所は健康増進法の改正に伴って、7月1日以降は廃止される。喫煙所の廃止によってポスターもなくなってしまうそうなので、見たい人はお早めに。