生き物の内側では音が流れています。血液が流れる音、心臓が動く音……。普段は聞くことができませんが、もしそんな音を手軽に聞くことができたら、私たちの自然に対する興味や理解、尊敬がもっと深まるかもしれませんよね。 そんなことを可能にしたデバイスが最近、海外で発明されたんです。

「Stemoscope」はスマートフォンを使って、様々な生き物の体内で発生する音を聞かせてくれるガジェット。Kickstarterで3000人近いバッカーを獲得し、目標金額の40倍を超える約1400万円を集めました。

 

直径3.8cmで厚さ1.1cmの円形デバイス(重さは30g)が音を検知し、Bluetooth経由でスマホに届けてくれます。iOSとAndroidに対応しており、アプリを使って録音はもちろん、ほかの人とのシェアだけでなく、音波のビジュアライズもしてくれるのが特徴。音を検知した場所を記録する画像も多く収納されているため、日常的に自分やペットの心音を測るのにも便利です。聴診器のように使うので、医者になったかのように試してみたくなりますよね。

子どもがSTEM分野に興味を持つキッカケになるように設計されており、学び・発見・遊び目的で使えます。StemoscopeのSoundcloudでは、犬の心音、樹木の音、人間の心音のサンプルを聞くことが可能。実際に木の音を聞いてみると、これだけ音が流れているのに驚きます。自然の動植物に興味を持つ子どもにぜひ使ってみてほしいですね。

 

ストラップも付いてくるので、樹木やペットの身体などに取り付けてハンズフリーでアプリを操作することが可能。赤ちゃんがいるお母さんの心音を録音し、赤ちゃんが眠るときに聴かせてあげるといった実際的な使用方法も紹介されています。

Kickstarterには期待の声がたくさん寄せられていますが、ペットオーナーからは「ウチの猫は心臓に問題を抱えているから、これはとっても便利だ」「肥大型心筋症を抱えるウチの猫の定期チェックに使えるかもしれない」といった声も聞こえてきます。

Kickstarterのキャンペーンが成功したいま、Indiegogoで予約を受け付け中。Stemoscope単体であれば3800円(配送料別)、トラベル用のケースと2つのストラップがついたセットは5100円ほどとなっています(配送料別)。