スマートフォンを利用してドライバーの運転時の行動パターンを記録・分析してくれるアプリを開発するZendriveが、2500億km以上の走行データを元に運転中の危険について分析し、レポートにまとめています。

Phone Addicts are the New Drunk Drivers: Pledge to #TextYouLater!

http://blog.zendrive.com/2019-distracted-driving-study-phone-addicts-are-the-new-drunk-drivers/

Zendriveによると、ドライバーがスマートフォンに気を取られていた回数は1年前と比較して全体で約10%以上増加していることが判明したとのこと。かつて最も危険なドライバーは飲酒しているドライバーでしたが、今ではスマートフォンに注意を向けているドライバーが最も危険な存在となっています。



Zendriveは特に危険な運転手を「スマホ中毒者」と名付け、以下のような特徴があるとしています。

・運転中に通常の人の3倍スマートフォンを操作している

・運転している時間のうち道路を見ていない時間が28%ある

・通常の人よりも運転時間が1.5倍長い

・全体としてみると飲酒運転よりも危険

こうした「スマホ中毒者」の数自体も2018年に比べ2倍に増加しているとのこと。また、Zendriveがこの問題をさらに詳細に調べると、多くの人が上記のような運転中に気をそらす行為を問題視しながらも自分の行動には注意していないことが判明しました。下の画像は調査結果のグラフですが、左の円グラフではスマホ中毒者のうち自らを「非常に安全なドライバー」と答えた人が緑色、「かなり安全なドライバー」であると答えた人は青色で表されており、合わせて93%にものぼることが分かります。また、右の棒グラフは運転中に道路から目を離している時間がどれくらいあるのかという調査結果を表しており、右端の10%以上の項目に該当する人は47%となっています。



今回のレポートでスマートフォンを見る原因として多く挙げられていたのはチャットや電話の着信であったことから、Zendriveは「#TextYouLater」というキャンペーンを開催しています。これはチャットと電話に自動応答機能を設定するというもので、スマートフォンをドライビングモードに設定してスクリーンショットを撮影し、#TextYouLaterというハッシュタグを付けてツイートすれば参加できます。

なお、Zendriveのレポートは以下のリンクよりダウンロード可能となっています。

Zendrive's Distracted Driving Study 2019

https://go1.zendrive.com/distracted-driving-study-2019/