大谷翔平【写真:Getty Images】

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「スポーツ界の名珍場面総集編」―8月に放った驚異の一発が話題に

 12月を迎え、様々な競技で盛り上がりを見せたスポーツ界を連日、振り返る「名珍場面2018」。今回は米大リーグのエンゼルス・大谷翔平が8月に放った“美シルエット弾”だ。体勢を崩しながら放った一撃のフォロースルーが美しいと話題に。MLBが画像付きで公開し、大きな反響を呼んだ。

 22本放ったアーチで最も美しいのは、この一撃だ。8月18日(日本時間19日)の敵地レンジャーズ戦、大谷は1点リードの7回1死一、二塁の絶好機で代打で登場した。右腕バトラーの4球目、94.5マイル(約152キロ)の高め直球を豪快に叩くと、高々と舞い上がった打球はグングン伸び、バックスクリーン左へ。自身2度目の代打アーチは、8試合ぶりの13号3ランとなった。

 しかし、最も熱視線を浴びたのは、大谷の左膝だった。高めの直球に合わせてガクリと折れ曲がり、反対に右足が浮いて体勢が崩れかけている。それでも、しっかりと体の左側に体重を残し、白球を押し返した。大谷の規格外の能力を切り取った画像をMLB公式ツイッターは画像付きで公開。目の当たりにした米ファンも恍惚としていた。

「自分は恋に落ちていると思う」「この写真はまさしく来年のMLB The Show(毎年発売されるMLBのゲーム)の表紙になるだろう」「美しい姿だ」「型取りして、これを新しいMLBのロゴにしよう」「このスイングは本当に異端だ」などと、凄みの伝わってくるフォームを絶賛するコメントが続々とつけられた。

 MLBデータ解析システム「スタットキャスト」の担当記者、デービッド・アドラー氏も、このツイートを引用しながら「これは私にとって、オオタニのスイング・オブ・ザ・イヤーだ」と称賛。エンゼルスも公式ツイッターで「ここぞという場面では、オオタニに打たせるんだ!」と勝負強さに賛辞を送っていた。

 今季は飛距離は始め、凄まじいパワーで度肝を抜いた大谷。なかでも、それを象徴するような一発は、美しいシルエットとともに米ファンの脳裏に焼き付いた。打者に専念する来季は、どんなホームランで驚愕を与えてくれるのか。希代の二刀流が持つバットから目が離せない。(THE ANSWER編集部)