■SR20DE改4スロ仕様!! NOS搭載のスーパーNAドラッガー

・アメリカの本格ドラッグパーツを投入!

サニートラックといえば、昭和40年代にデビューしたB110サニーの商用車(貨物車)バージョン。なんだかすごく古い印象だが、じつは平成6年まで製造されていた超ロングランモデル。この取材車両もベースは平成3年式というから、旧車という枠に入れるのは微妙なモデルだったり…。

ところで、サニートラックのベースでもあるB110サニー(乗用車)は、クロスミッションを搭載したホットモデル(GX-5)が用意されたり、フルチューンエンジンを搭載してレースに参戦したりしていた。

これらのユニットはすべて共用できたことから、サニートラックを遊び心でチューニングベースにする人が多いわけ。

C&Yスポーツでドラッグ仕様に仕上げられたこの車両もそんな1台だ。ただし、このクルマの場合は定番のA型エンジンによるチューニングではなく、SR20DEをチューニングして換装している。

NAとはいえ、エンジン内部にまでしっかりと手が加えられ、4連スロットルや等長ロングエキマニ、そしてNOSを投入して軽く250ps以上を発揮。そこにアメリカ製のドラッグ専用ミッション(ジェリコ社製)を組み合わせることで、12秒フラットというゼロヨンタイムを記録している。

現状、デフなどの耐久性に不安があるため無理はしていないが、NOSの噴射量を増やせば11秒台もに入れるのもすぐといえそうだ。

なお、このクルマはドラッグ専用コースで走ることを想定して作られているものの、移動などで困らないように公認も取得。このあたりの配慮は、エンジン換装を得意とするC&Yスポーツのチューニングならではと言えるだろう。

パルサー用ピストンや312度という作用角のカムでチューニング。N2用インマニ&TWRのスロットル、ワンオフの等長ロングEXマニで、エンジンの推定出力は200psだ。制御はF-CON Vプロ。

ドラッグ用としては定番化し、他のステージでも注目を集めているナイトロを装備。現状は50ps程度の噴射量だけれど、駆動系の強化ととおに噴射量を増やす予定。青く光っている部分は、ラインのエア抜き用のパージバルブ。

トノカバーの中にはラジエターや燃料タンク、バッテリーなどが配置され、トラクションを稼ぐ作りになっている。

純正ホーシングのブラケット類を加工し、ロッドを追加するなどトラクション対策も万全。本場アメリカのドラッグマシンや専用パーツを研究したものだ。

リヤタイヤはドラッグ専用のグッドリッチGフォースDOTタイヤ(225/45-14)。タイヤの前の黒い部分は、サイド出しにされたマフラー。

H4タイプでセンター部分がプロジェクターになったヘッドライト(メーカー不明)。顔つきに個性を持たせるのにはピッタリ。

カーキーのアルミ製シート&シンプソンの3インチベルト、NOSボンベ、ジェリコのミッションなどアメリカ製ドラッグパーツがテンコ盛りのインテリア。超小径ステアリングにカスタム心を感じる。

(web option編集部)

取材協力:C&Yスポーツ

 

【C&Y B120 SUNNY TRUCK】NOSやジェリコ製MTまで搭載!? ゼロヨン12秒フラットの俊足SRサニトラ登場!(http://clicccar.com/2018/12/08/663099/)