2日放送、関西テレビ「コヤぶるッ!SPORTS」では、女優とフィギュアスケーターの“二刀流”をこなす本田望結に密着。全日本ジュニア選手権までの道のりで明かした葛藤を伝えた。

2歳から子役として芸能活動をこなしつつ、3歳からスケートも始めた本田。10歳のころのインタビューで「お仕事もスケートも頑張れる、滑って踊れる女優さんになりたい」と話すなど、女優とスケートの両立を目指し、限られた時間の中で練習をこなしてきた。

だが、頑張っても結果に結びつかないこともあった。本田は「中途半端だと思うことが1カ月くらい続いて、『自分、何したいんだろう』と思って。でも、本気でやったからってスケートうまくいくのかなって思ってしまって」と苦悩があったことを明かした。

「2つのことをやっているというのを理由にしてしまっている自分がいるんじゃないか」と、不安を覚えた本田は、今シーズンを前に「ちゃんと向き合わないといけないと思った」という。

それは、「2つのことをやりたいと思っているけど、ただやっているだけだった」「小さいころ頑張っている自分に失礼だけど、ただやっているだけだったかな」と、悔しさを感じたからだ。

そして今シーズン、本田は例年以上にスケートに時間を費やし、特に苦手だったジャンプの練習に励んだ。女優とスケートの“二刀流”を言い訳にしないために――。

迎えた10月の近畿選手権、本田は課題のジャンプをすべて着氷。1年で7センチ伸びた身長のおかげで、演技もダイナミックになり、これまで以上に高い出来栄え点を獲得した本田は、100点超えを目標としていたフリーで104.90点というスコアを出した。

「めっちゃ頑張って練習して、めっちゃ頑張ったので」と、スケートで初めてうれし涙を流した本田は、先週の全日本ジュニア選手権でも、昨年の20位からジャンプアップとなる12位だった。

14歳の本田は「悔しさのほうが大きいですけど、今日の演技を終えてみて、スケートを本気でやりたいという気持ちになっています」と、さらなる飛躍に意気込んだ。