中国産上海ガニ=資料写真

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(台北 3日 中央社))中国から輸入された上海ガニから最大で基準値の7倍を超える発がん性物質ダイオキシンが検出されたことが分かった。衛生福利部・食品薬物管理署(食薬署)が3日発表した。

同署によると、今年は11月1日までの時点で中国産上海ガニ計42ロットが検査を受け、そのうち8ロット(重さ4万276.5キロ)から4.7〜25.1pg/g湿重量のダイオキシンが検出された。いずれも基準値(3.5pg/g湿重量)を超えている。8ロットのうち、9312.6キロが新北市や基隆市、宜蘭県などへ販売されたと見られ、販売で得た収入は584万台湾元(約2160万円)に上る見通し。

これらガニは喬艾舶、侑豊(いずれも台北市)と約諮(苗栗県)の3業者が輸入した。3社とも食品の安全に問題があったほか、侑豊を除いた2社は許可を受けることなく、販売を開始したと見られている。このため、食薬署は2社に対し販売収入の20倍にあたる1億1680万元(約4億3200万円)の過料を科すことを決めた。

昨年、中国産上海ガニから初めてダイオキシンを検出したのを受け、同署は今年から検査の強化に乗り出している。

(陳偉テイ/編集:荘麗玲)