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すっきり暮らしたいと思い、ノウハウ本を片手に収納術を実践しても何だかイマイチ……。雑誌で見るような「片付いた家」にするために見直したいポイントと、リフォームならではの解決法を解説しよう

【リビング】大小のモノが集まる空間は片付いていない印象に

リビングには、ソファやTVボードのような大型家具だけでなく、クッションや飾り物など小さなモノまで、さまざまなモノが集まる空間。モノが多い分、一生懸命に片付けても“片付いていない”印象になりがち。

「リビングは、壁面収納のように空間を邪魔しない収納の方が部屋はすっきりと見え、飾り物もより映えます。ただし飾るスペースは1カ所にしてテーマを決めておかないと、ごちゃごちゃとした印象になるので注意しましょう」(すはらさん、以下同)

見直したいポイント1.置き家具に統一感がない 2.ファブリックの色柄が多い 3.飾り物に統一感がない 4.背の高い家具で圧迫感が 5.家具が窓をふさいでいる 6.室内に凹凸が多い(イラスト/越井隆)

【キッチン】調味料や調理器具など収納量と収納が合わない

作業場といえるキッチンは、調味料や調理器具などこまごまとしていて、統一感のないモノが多い空間だ。

「リビングやダイニングから見えるところに出したままにするなら、調理器具はステンレス、調理家電は白か黒色など、素材や色を統一するとよいでしょう。また、キッチン周辺にパントリーを設けて、買い置き品や分別用ゴミ箱などを収納できるとよいですね。パントリーは広さが半畳程度でも、かなりの量が収納できて便利です」

見直したいポイント1.調理器具が丸見えに 2.統一感のない調理家電 3.ゴミ箱や買い置き品が床の上に 4.コードが表に出ている(イラスト/越井隆)

「間取りを変更するリフォーム計画があるなら、居室空間を削って収納スペースを増やした方がよいケースは多いです」とすはらさんは話す。「収納家具を居室空間に置かずに済むと、リビングならソファやテレビ、寝室ならベッドと大型家具だけになり空間がすっきり見えます。その際に、柱や梁の凹凸を減らすことも意識するとよいでしょう」。

そして、収納スペースをつくる場合、長く過ごす場所の近くや動線上に配することが重要だ。「出し入れしやすい位置に収納をつくるだけで“出しっ放し”は大幅に減ります」。

リフォームは飾り物や持ち物をチェックするよい機会だ。「前述したように、飾り物はスペースとテーマを決めることが大事。奥様一人で頑張らず、ご主人やお子様も巻き込み、家族全員で持ち物を見直しましょう」

●取材協力
すはらひろこ(整理収納アドバイザー2級・1級認定講師、一級建築士、インテリアコーディネーター)
(SUUMOリフォーム 編集部)