昨年7月に米ワシントンの参戦記念碑公園を訪れ、参戦兵にサインする文大統領(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、ツイッターに朝鮮戦争の戦死者を追悼するメッセージを掲載し、「平和こそが真の報勲であり、真の追悼だ」と述べた。

 文大統領は当初、朝鮮戦争の犠牲兵らが眠る釜山の国連記念公園でこの日開かれた追悼式に出席する予定だったが、悪天候により計画を取り止め、代わりに追悼メッセージを発表した。

 メッセージで文大統領は「大韓民国のための犠牲と献身に応える報勲には国境がない」とし、「戦争の苦痛に立ち向かった勇気に完全に報いる道は、再び戦争が起こらない朝鮮半島、平和の朝鮮半島を作ることだ」と言明した。

 文大統領は、4月に板門店で行われた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)との首脳会談について、朝鮮半島の非核化とともに、朝鮮半島で戦争を起こさないと約束したと強調。続けて朝米(米朝)首脳会談に触れ、米国と北朝鮮が完全な非核化と朝米間の敵対関係の終息を宣言し、戦争捕虜と行方不明者の遺骨の返還を約束したとして、米兵の遺骨200柱が間もなく家族に返還されるほか、未発見の遺骨の発掘も始まると説明した。

 その上で、韓国政府も米軍をはじめとする国連軍の戦死者や行方不明者の遺骨発掘と返還が迅速かつ完全に行われるよう、責任を果たすと約束した。

 文大統領は「国連参戦勇士の犠牲と献身を基に大韓民国は自由と平和を守ることができ、今日の発展を成し遂げた」とし、「勇敢な若者らが胸の底に抱いていたのは自由と平和を守る責任感と人類愛だ」として参戦兵をたたえた。