By Fritzchens Fritz

Facebookが社内にチップ開発チームを組織して、SoC/ASICの開発へ本格的に乗り出す動きを強めていることが報じられています。Facebookのサイトでは開発を進めるマネージャー職などの求人が行われていることからも、この動きは確実です。

Facebook Is Forming a Team to Design Its Own Chips - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-04-18/facebook-is-forming-a-team-to-design-its-own-chips

求人の内容とFacebook内部の事情に詳しい人物の話としてBloombergが報じたところによると、Facebookは新たに社内に半導体デバイス開発チームを組織して自社のサービスに特化したチップの開発に乗り出す方向性を打ち出しているとのこと。求人情報はこの記事の作成時点でも掲載されており、求人概要には求める職務として「エンド・トゥ・エンドのSoC/ASIC、ファームウェアおよびドライバの開発組織」を構築することが記されていることから、同社でのチップ開発は初期の段階にあるとみられます。

Manager, ASIC Development | Facebook Careers

https://www.facebook.com/careers/jobs/a0I1H00000LgnqFUAR/



なお、今回のポジションに応募するための必要用件としては、「コンピューターエンジニアリングまたは電子工学での学士号または修士号」「SoC開発にディレクターまたはマネージャーのポジションで15年以上の経験があること」などが挙げられています。

SNSサービスとして誕生し、成長してきたFacebookは独自のハードウェアの開発に乗り出すに至っており、2018年中には独自で企画したスマートスピーカーが発売されるとみられています。

Facebookがスマートスピーカー「Portal」を2018年中にも登場させる可能性 - GIGAZINE



また、2014年に買収して傘下に収めた「Oculus」からも新デバイス「Oculus Go」が2018年内に登場する見込み。このデバイスは価格わずか199ドル(約2万円)で販売されることが濃厚で、本体以外にはスマートフォンもPCも必要ないスタンドアロン型デバイスとなっています。

Oculusが単体で動作可能な約2万円のVRヘッドセット「Oculus Go」を発表 - GIGAZINE



Facebookが今回の求人を行ってチップ開発を進めることでどのようなサービス展開を考えているのかは明らかになっていませんが、上記のようなハードウェアに用いられるチップを自社開発することで他社依存から脱却する方針であることが予測されます。また、こちらも社内で開発が進められている人工知能(AI)技術用の専用チップや、SNSサービスを提供するための巨大なデータセンターのサーバー向けにチップを開発することも視野に入れられているとみられます。

なお、FacebookのAI研究者であるYann LeCun氏は「AI向けのASICやFPGAの設計に興味がありますか?メンローパークのFacebookでの設計エンジニアの仕事がありますよ」という内容をツイートしていることも、今回の求人の真意を知る上で大きな手がかりとなりそうです。