押収されたアンフェタミンや製造途中段階の液体、器具など

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(台北 17日 中央社)台北市警察局は17日、北部・新北市土城区の覚醒剤製造工場を摘発し、アンフェタミン250キロと製造途中段階の液体約7000キロを押収したと発表した。末端価格は約30億台湾元(約109億円)相当。台湾で摘発されたアンフェタミン製造工場としては過去最大。警察は工場に出入りしていた男2人を現行犯逮捕した。

台北市警によれば、今年2月ごろに屏東県警から違法薬物の原料や器材の取引に関する通報を受け、新北地検の指揮の下、屏東県警や新北市警、刑事局などと共同で捜査を進めていた。警察は連日の張り込みなどの末、2人の男が製造工場とみられる建物に出入りし、違法薬物の原料らしきものを運んでいるのを確認。16日午後に建物の捜索に踏み切った。工場はトタン建築の2階に設置されており、床面積は約100坪。工場内では覚醒剤や液体のほか、大量の薬品や器具も見つかった。

液体は2800キロ分のアンフェタミンを製造可能。摘発されなければ、計3000キロのアンフェタミンが市場に流出していたとみられる。

(黄麗芸/編集:名切千絵)