週末の試合で今季13アシスト目を記録したフィリップ・マックス。これは現在、ブンデスリーガ全体でみてもトップに立つ見事な数字だ。しかしながらライプツィヒのマルセル・ハルステンベルクが長期離脱に入った今回の代表戦期間においても、ドイツ代表のヨアヒム・レーヴ監督は招集を見送っている。

24才の左サイドバックはオフェンス面においては見事な活躍をみせる一方、まだ守備面においては改善すべき点も見受けられており、おそらくはそれが代表招集への足かせとなっているのだろう。確かに前半戦だけで10アシストと、ハイペースでアシスト数を積み重ねていったが、後半戦では9試合でわずか1アシスト。ここ2試合では連続でアシストを記録したとはいえ、一時はチームとともに調子を落としていたという側面も。加えて後半戦からは、代表で常連のヨナス・ヘクターも負傷からの復帰を果たした。

アウグスブルクでマネージャーを務めるシュテファン・ロイター氏は、「これまでにも招集を受けていないし、私としてはぜひ選出してもらえればと思っているが、現状は厳しいといわざるをえないだろう」とコメント。「特に何かが起こらない限りは、レーヴ監督からの招集を受けるとは思えない。確かに好調なシーズンを過ごしているし、これからも継続性をもってとりくみ、目標から決して目を話さなければ、いつの日か呼ばれる日も訪れると思う」との考えを示している。

一方のマックスも、「この話題はずっと出ているけど、でも僕としてはおごることなく、これからも練習に打ち込んでいきたい」と述べ、2014年のリオ五輪では銀メダルを獲得した24才は「もちろん代表入りは特別に大きな夢だ。子供のころからサッカーに打ち込んできたものにとってはね。でも僕は今も、そこまでそのことを意識しているということはないよ」と言葉を続けた。