ひろぴー氏

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 実録![仮想通貨トレードで一攫千金]物語――未成熟なだけに仮想通貨の値動きは異常に荒いが、波に乗れればバカ勝ちも可能。達人たちのトレード術を探った。

◆シンプルなチャート分析だけで仮想通貨は勝てる!?

「仮想通貨、とりわけビットコイン(BTC)の値動きは予想しやすい。テクニカル分析のセオリーどおりに動きやすいので、FXの経験がある人ならチョロい」

 そう話すのはひろぴー氏。FXで成功を収め、30歳にして会社を退職した有名トレーダーだ。

「以前はFXに資金の大半を注いでいましたが、今はビットコインが主力。理由? 単純に仮想通貨のほうが儲かるからです。10月も500万円ほどの利益が出ています。やっているのは本当にシンプルな分析。11月は1BTC=90万円手前の高値から60万円台まで急落して、反発しましたけど、あれはFX経験のある人なら誰でも知っているチャートパターン」

 そういって、まずひろぴーさんが指で描いたのは「ヘッド&ショルダー」。

「3つの高値を両肩と頭に見立てた有名なパターン。11月の上昇局面でも最後にヘッド&ショルダーを形成してストンと落ちたんです。セオリーは“ネックライン”割れからのショート。それだけで儲けられた動きです」

 ヘッド&ショルダーでターゲットの目安となるのは、高値とネックラインの値幅。ネックラインを割って落ち始めたら、この値幅と同じ分だけ下げると考えるのが王道だ。

「一方で、下落したあとの反転を教えてくれたのは『ダブルボトム』でした」

 下落トレンドの終盤、同じ水準で2つの安値ができたらダブルボトム。反転上昇のシグナルとなる。

「11月の下落時は2つの安値の水準が少し食い違いましたが、いつも安値がキレイにそろうわけではありません。エントリーは、2つの安値の間の高値を上に抜けたときに買いです」

 ダブルボトムを上下ひっくり返すとダブルトップ。この2つのパターンは非常に重要だとひろぴー氏は強調する。

「この1年、ビットコイン/円でトレンドが反転するときってほとんどがダブルボトム、ダブルトップを形成しているんです。為替市場は成熟しているし、最近ではHFT(高頻度取引)やアルゴリズム(自動売買)も入っているため、単純なチャートパターンだけでは勝てませんけど、ビットコイン市場はまだ未熟。だから、基本的な知識があるだけで強力な武器になるんです」

 チャートパターンよりもさらにシンプルな「ダウ理論」も使えるとひろぴー氏は続ける。

「過去の高値は抵抗になりやすく、反対に上抜けしたら買いとする理論です。安値の場合も同様。支持線になりやすいし、下抜けしたら売りです。ビットコインの場合もダウ理論をシンプルに当てはめればいい。高値を超えてきたらそのままブレイクして抜けていきやすいんです」

 ビットコインの値動きは激しいだけに上昇に飛び乗るのは勇気がいる。「押し目を待って買おう」と思っていたのに、押し目をつくらずに上昇してしまった苦い経験を持つ人は多いだろう。

「だからこそ、ビットコインはブレイクアウト狙いが有効。50万円ちょうど、80万円ちょうどといった大台の節目でも同じ考え方が通用します」

 極論、ビットコインは水平線を引くだけで勝てる、ということ。その場合、利益確定はどう考えればいいだろう。

「僕がよく見ているのは『ダイバージェンス』ですね」

 RSIやMACDなど、買われすぎ感や売られすぎ感を端的に示すオシレータ系テクニカル分析を利用したシグナルがダイバージェンス。上昇中につくられた2つの高値を比べて「値動きは高値切り上げ・RSIは切り下げ」といったように価格とオシレータが逆行する現象だ。

「上昇中にダイバージェンスが出たら反転のシグナルなので買いポジションはいったん決済していいし、下落途中にダイバージェンスが出たら『そろそろ反転するかな』と考えて打診買いを入れていく。RSIだけでなくMACDでもダイバージェンスが重なったら、より強力なシグナルです。MACDのほうがダイバージェンスが出る頻度は少ないですから」