北朝鮮外務省の軍縮・平和研究所の所長が15日、日米韓が北朝鮮による弾道ミサイルの発射に備えた訓練を行ったことに対して「重大な軍事的挑発」と反発する談話を発表した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

日米韓は11日と12日の2日間にかけて、北朝鮮による弾道ミサイルの発射に備えた訓練を行った。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したという想定で、仮想の弾道ミサイルを日米韓のイージス艦が探知、追跡し、軌道の情報共有の態勢を確認した。

これに対して談話は、「険悪な朝鮮半島と周辺の情勢をさらに悪化させる重大な軍事的挑発である」とし、「米・日・南朝鮮ミサイル警報訓練だけでも昨年に2回、今年には4回も行った事実だけを見ても、トランプ一味の軍事的狂気がどんなに極に達したのかをよく示している」と指摘した。

また、「トランプ一味は先日、3つの原子力空母打撃団を動員した史上最大の連合海上訓練と数百機の航空機、膨大な核先制攻撃手段を引き入れて行った大規模の連合空中訓練に続き、今回またもや日本、南朝鮮のかいらいと共にミサイル警報訓練を強行しながらわれわれを最大に圧迫してみようとした」と述べた。

つづけて、「われわれは、米国がわが共和国の自衛的核抑止力強化にかこつけて危険極まりない戦争演習を引き続き行っていることを絶対に許せない」と強調した。

その上で、「朝鮮半島情勢の安定に実際に関心があるなら、米国の核恐喝政策と核威嚇から国の主権と領土保全を守り、人民の平和な生活を防衛するためのわれわれの戦略核兵器の開発をけなすのではなく、米国の絶え間ない核戦争挑発策動と対朝鮮敵視政策から問題視すべきであろう」と主張した。