スタントン、ジャッジ、オオタニ、トラウト(左から)【写真:Getty Images】

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トラウトの結婚式当日に開かれた入団会見、大谷は気遣い「おめでとうございます」

 日本ハムからポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャーに挑戦する大谷翔平投手が9日(日本時間10日)、エンゼルスの本拠地エンゼル・スタジアムで入団会見を行った。会見中には、同日に結婚式を行った主砲マイク・トラウト外野手を祝福するという気遣いを見せる場面も。この粋な計らいを見たファンは「一流だ」「スタントンとジャッジも敵わない」など、2度のMVPに輝いているスーパースターと二刀流右腕の最強タッグ誕生に大興奮。マイク・エップラーGMはトラウトと大谷の秘話を明らかにしている。

 デニス・クール球団会長、アート・モレノ球団オーナー、ジョン・カーピーノ球団社長、マイク・ソーシア監督、ビリー・エップラーGM、ネズ・バレロ代理人、マット日高通訳が同席し、ファンに公開される形で行われた記者会見。背番号17のユニフォームに袖を通した大谷は入団の挨拶の最後に、笑みを浮かべて新たなチームメートを祝福した。

「最後に1つだけ、今日、マイク・トラウト選手の結婚式がありますので、結婚おめでとうございます。一日でも早くエンゼルスの選手の皆さんとお会い出来るのを楽しみにしています」

 26才の若さでMVPに2度輝き、すでに引退後の米国野球殿堂入りが確実とされている天才打者への気遣いを見せた。そして、エンゼルスが公式インスタグラムでこの大谷のトラウト祝福コメントを紹介すると、ファンは大興奮だった。

「一流だ。これがエンゼルスの流儀なんだよ」
「おお、スーパーなナイスガイからもう1人のスーパーナイスへ… マイク・トラウト選手… 気に入った」
「マイク・トラウト選手」

 年上のスターを呼び捨てにせず、トラウトの名前に「選手」を付ける心遣いもファンは高く評価していた。

大谷との面談にテレビ電話で参戦したトラウトにGMは「彼は君のようなんだ」

「彼はまさにトラウトとプレーするためにエンゼルスを選んだんだ」
「トラウト&オオタニ>スタントン&ジャッジ」
「スタントンとジャッジは敵わない」

 マーリンズからヤンキースへのトレードで合意に達したと報じられているナ・リーグ本塁打王(59本)&MVPのジャンカルロ・スタントン、ア・リーグ本塁打王(52本)&新人王のアーロン・ジャッジという「ホームラン111本コンビ」よりも、トラウトと大谷の方が上という声も出ていた。

 一方で、エップラーGMはトラウトと大谷という二枚看板の秘話も明かしたトラウトはエンゼルスと大谷の面談にビデオ電話で参戦し、大谷獲得に一役買っていたというが、そのあと、深夜1時にエップラーGMに電話。実際に会った大谷の印象を取材してきたというのだ。

「彼は君のようなんだ。シンプルで謙虚だ。そして、彼は偉大な存在になりたいんだ」

 人格者としても有名なトラウトに、大谷の人柄についてこう説明したという。メジャー屈指の二枚看板はその才能のみならず、アメリカで「スーパーナイスガイコンビ」としても絶大な人気を博すかもしれない。(Full-Count編集部)