しっとりつややかな雰囲気が漂う神楽坂は、非日常感が漂う大人デートにぴったりな街。

和の街並みの石畳を迷いこんだ先にある絶品ビストロというギャップが恋に効く!

どれも住宅街に佇む隠れ家レストランで、雰囲気は抜群。石畳の路地裏へ迷いこみ、大人のひとときを楽しもう。



「前菜の盛り合わせ」ワインが進むメニューばかり!内容は旬により変化する
大通りからすっと路地裏へ隠れたい夜は
『レベル』

神楽坂の大通りからすっと路地裏へ身を隠し、こんな店で彼女とワインを傾けたい。

和食からキャリアをスタートさせたシェフが提案するのは、出汁などを活かした繊細な味付けの品々。

そんな料理を際立たせるワインは自然派にこだわり、山形や山梨、長野といった日本産も充実している。



自然派ワイン、右からクレマチス ロゼ、サン・トーバン、パタポンルージュ。メニューは一例

自然派のワインと、ナチュラルでまっとう勝負なメニューの数々。

ついワインが進んでしまい、腰を据えて飲みたくなってしまうだろう。




彩りも食欲をそそる「前菜の盛り合わせ」は旬によりメニューの変動あり。
迷った先には必ず幸福な体験が
『ビズ神楽坂』

初めてでは必ず迷ってしまう迷い道の路地裏を歩き、辿り着いた先には幸福な美食体験が待っている。

三つ星レストラン「ポール ボキューズ」をはじめ都内の名だたる星付き店にて修行を積んだ村田シェフが腕を振るうのが『ビズ神楽坂』。

日本ワインへのこだわりと愛情、そしてバリエーション豊富なフレンチの調和を目指すべく2015年にオープンさせた。



こだわりのワインは各種ボトルで用意

国産の食材を使い、ワインは、農楽蔵(北海道)、ボーペイサージュ(山梨)などの著名ワイナリーを筆頭に、ほぼ全国を網羅している。

二人の故郷のワインを探してみるのも楽しいだろう。思い出に残るデートになるはずだ。




新鮮な野菜を活かした満足感あるイタリアン
路地の階段坂に面した民家のような一軒屋へ
『神楽坂 アルボール』

『アルボール』は、兵庫横丁で最も道が細い階段坂に面している。一見すると本当に住宅そのもの。

民家を改装した店舗は、自宅のリビングに招かれたような寛ぎ感に満ち、中央に据えられたキッチンの光景が、ディナーへの期待を高めてくれる。

料理は三浦や京都から届く野菜を中心にした独創的なイタリアン。

初めてのお客もくつろげるように全てにさりげない気遣いが行き届いている。女性を確実に喜ばせられるレストランだ。



路地裏の先にある外観は、民家そのもののサプライズ感

店内は大テーブルとキッチンのあるアットホームで上質な空間

彼女のワインが止まらなくなるメニューが豊富なビストロ!



旬な野菜を添えた「和牛の赤ワイン煮込み」
※時期などによってメニューの変動あり。
確実に美味しい!歴史ある雰囲気
『夏目亭』

1970年に麹町の三番町で先代が創業した歴史のあるお店。神楽坂に移っても尚、変わらず愛され続けている。

神楽坂芸者新路にポツンとたたずむが、数々の食通が足を運ぶ実力店なのだ。



ペザン彫刻が施された椅子は先代から受け継がれている

昔ながらのビストロをテーマに、アラカルトはなんと40種類以上を数える。ブルゴーニュ地方の伝統的な料理をベースにした本格フレンチを今でも追求している。

店内に並ぶディティールに凝った家具を眺めるのも楽しい。




「ソッカと焼き野菜のサラダ」メニューは一例
深夜でも美味しいものを
『ビコック』

深夜でもしっかり食べられる穴場的なビストロ。こんな店を知っているとエスコートする際にはなにかと助かる。

オーガニック野菜を中心にしたヘルシーメニューも多いため、2軒目のワインバー的な感覚でも活用できるのだ。



自然派ワインも用意。メニューは一例

真夜中にも抵抗なく食べられるさっぱりメニューも用意しているため、女性にも喜ばれる。

自然派ワインとも好相性で、健康思考な相手も満足すること間違いない。




前菜のパテには半頭で仕入れた山形の仔牛を使っている。パスタは糸島豚のばら肉のラグーソース。料理は仕入れ状況などにより異なる。
石畳の小道をたどる居心地のいいオステリア
『オステリア ラストリカート』

石畳に黒塀が続く兵庫横丁にただずむ名店がこちら。

『ラストリカート』は最も神楽坂らしいこの小道にある。2階はエレガントなリストランテ、1階が今回紹介するオステリアだ。

シェフの半田龍一さんは、ちょっとユニークな経歴を持つ。都内のイタリアン店などを経て、九州の精肉店に入って解体から肉を学んだ。



神楽坂のフレンチらしいセンスあふれる空間

その時に出会った糸島豚や愛知の農家から届く自然栽培の野菜など、ナチュラルな食材を使うのもこだわりのひとつ。

メインの炭火焼をはじめ、パスタや温もりのある郷土料理は、食材と真摯に向き合うシェフの手から生み出されている。


初めてじゃたどり着けない路地裏感がいい!



「エビのマカロニグラタン」
たくさん飲みたい日はここへ!『ゼット』

裏通りの芸者新道に沿って佇むお店。A4黒毛和牛を中心とした肉料理をメインに新鮮な三浦野菜や鮮魚をリーズナブルに楽しめるビストロ。

お酒が好きな人と一緒に行くべき1店だ。



「A4黒毛和牛サーロインのグリエ」




前菜、パスタ、メインそれぞれに、フリッツァンテ、白、赤のワインを合わせて一緒に楽しむ
美食小路の注目店は小さくて濃いイタリアン
『イル ボッリート』

熱海湯のある小栗通りといえば、名店揃いの美食小路。ここにある『イルボッリート』は、小さいながらもかなりマニアックで、イタリア中部、パルマの生ハムなどで知られるエミリア・ロマーニャ州の郷土料理に特化する。

メニューはシェフが現地に滞在し、そのとき食べた料理から誕生するという。そのライブ感や情熱がこの店を一層魅力的に見せている。

名物の「茹で肉」料理は、低温調理されてしっとり絶品の仕上がり。小規模生産者を中心にしたワインのセレクトも実に巧みで、小さくて濃いイタリアの世界を満喫できる。



オレンジがかった白など、ナチュラルで個性的な造りのワインが中心



内観




生ハム、ゼッポリ、カルパッチョなど、多彩な前菜盛り合わせはワインがすすむ。パスタもメインディッシュもボリュームがある
くつろぎに満ちた住宅街の新イタリアン
『トラットリア イル ティレーノ』

「料理が美味しいのは当たり前。美味しく食べてもらうために、気持ちを込めたい」とはにかむ嶋田洋平シェフ。

カウンターキッチンにしたのも、食べた反応を直に感じたいからという。

下高井戸の『ピッツェリアトニーノ』で料理長を務めた経験を持つ嶋田シェフは、シンプルでオーソドックスな料理が持ち味。ドーンと大きな皿でサーブするのも豪快だ。



ここ、また来たいね!と言われるに違いない

気取らず、おしゃべりしながら料理を楽しめる雰囲気は、まさに住宅街の名店の条件にぴったり。

開店したばかりだが、早くも地元民に愛されるイタリアンになっている。




コースには、野菜中心の9品の前菜盛り合わせ、デザート、カフェがつく(写真は1人前、メインだけ2人前)
住宅街に隠れた気取らないマンマの味『アンジェラ』

大久保通りから一本入った袋小路にひっそりとある『アンジェラ』。入口で靴を脱ぎ、障子戸のある和室に入るとほっとする。

「こういう空間ですから、料理はマンマの味というか、肩ひじ張らずに食べられるものを」シェフの石川恵美子さんは、ナポリ出身のシェフの下で腕を磨いたベテラン料理人だ。



え?この先?と思ってしまう路地の突き当りにある

パスタ、ピッツァ、主菜からひとつを選ぶコースは、ふたりでパスタと主菜、またはふたりで主菜2品など、組み合わせの自由度が高い。

2階にある「掘りごたつの間」(室料別途)は、しっぽりしたいお忍び派におすすめしたい。