「3本ラインのロッソネーリ」は20年間に渡って続いたが、今シーズン限りで見納めとなる。(C)Getty Images

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「3本ラインのロッソネーリ」は今シーズンで見納めとなる――。ミランは現地時間10月24日、『アディダス』とのテクニカルスポンサー契約を2017-18シーズン限りで打ち切ることで双方合意したと発表した。
 
 1990〜92年にもアディダスと手を結んでいたミランは、93〜98年の『ロット』を経て、1998年7月に再びアディダスと契約。以降、セリエA3回、チャンピオンズ・リーグ2回、クラブワールドカップとコッパ・イタリア1回など多くのタイトルを勝ち取ったロッソネーリのユニホームには、常に3本ラインが入っていた。パオロ・マルディーニ、アンドリー・シェフチェンコ、カカ、アンドレア・ピルロなど数々の名手、そして日本人初のミラン選手となった本田圭佑もそれを纏った。
 
 両社は2013年10月に2023年までの大型契約を結んでいたが、ミランが今年4月にベルルスコーニ家から中国資本にオーナーが変わったこと、またアディダスが同じセリエAの名門ユベントスと15-16シーズンから契約を結んだことなどを受けて、今回の契約破棄に繋がったと見られる。ミランは「アディダスにはこれまでに関係に感謝する」との声明を発表している。
 
 なお、併せてミランは来シーズン以降の新たなサプライヤーとすでに契約を結んでおり、来月には発表するとしている。
 
 これまで現地メディアでは『プーマ』、『ニューバランス』、『アンダーアーマー』などが候補に挙がっていると報じられてきたが、24日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙によると、すでにプーマと契約を結んでいるという。
 
 プーマはミランの守護神ジャンルイジ・ドンナルンマと個人契約と結んでおり、イタリア代表のサプライヤーも務めている。