地下鉄桜通線吹上駅3番出口より徒歩4分の「らーめん奏」。ラーメンWalkerGPでは、愛知県の殿堂入りを果たした名店

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ここ数年、東海エリアにもすっかり浸透してきた淡麗系ラーメン。スープが濁らない、透き通った清湯(チンタン)ラーメンのことを指し、主に塩と醤油のタレが使われるケースが多い。そんな淡麗系ラーメンを看板とする店で、愛知県の筆頭と言っても過言ではない2つの名店がある。今回なんと、その両店がコラボして限定麺を考案したと聞きつけ、早速取材してきた!

濃厚な鶏白湯そば(750円)も人気の「らぁ麺 飛鶏」。鶏そば(680円)は大盛り無料なのもうれしい!

■ 日々進化する塩ラーメンの名店「らーめん奏」

「らーめん奏」(名古屋市昭和区)は、高品質な厳選素材で作る無化調ラーメンが人気だ。看板メニューのしおらーめん(中680円)は、タレに少量の鯛煮干しが加えることで旨味が格段にアップ。優しいが、芯のある味わいのスープに仕上がっている。

■ 鶏と醤油にとことんこだわる「らぁ麺 飛鶏」

店主が独学で生み出した繊細な味が人気の、「らぁ麺 飛鶏」(愛知県春日井市)。純系名古屋コーチンなどの地鶏から取る鶏100%のスープに、弓削多醤油などの生醤油を使ったタレを合わせた鶏そば(680円)が名物だ。

■ この両店が初コラボした“イベリコ豚”を使ったプレミアム限定麺

「らーめん奏」と「らぁ麺 飛鶏」がコラボして生まれた、「イベリコ豚の濃厚中華そば」。スープは、肉の密度が高い石川養豚場のブランドポークと、背黒煮干しと白口煮干しをブレンドした煮干しでダシを取る。スープを飲んだ際に感じた甘味は、このブランドポークによるものだろう。ただ甘いだけでなく、煮干しで味にキレを出しており、非常にバランスのとれたスープに仕上がっている。麺は北海道産の小麦、春よ恋の全粒粉を使った自家製麺。しなやかな中太平打ち麺で、チュルッとした食感が楽しい。そして最大の売りが、スペインの超高級イベリコ豚を使ったチャーシューだ。ムニッとして弾力があり、噛むたびに芳醇な甘味が広がるのは、さすがイベリコ豚といったところ。低温調理のレアチャーシューにしていることで、肉々さが感じられるのもポイントだ。

■ この限定麺は10月21日(土)・22日(日)に開催する「春日井まつり」で食べられる!

この「イベリコ豚の濃厚中華そば」は、2017年10月21日(土)・22(日)に春日井市役所東駐車場内で行われる「春日井まつりinラーメン横丁」で食べられる。毎年秋に開催され、昨年は約23万人が来場するなど、春日井市屈指の人気イベントだ。ラーメン横丁では、同コラボ店以外にも市内の人気ラーメン店が6店舗出店し、全店1杯600円というリーズナブルな価格で味わえる。参加店舗で販売している前売り券を購入すると、当日引けるくじ引き券がもらえる。抽選でディズニーリゾートのペアチケットなどが当たるのでチェックしよう!

淡麗系の名店による初コラボに加え、スペインの高級イベリコ豚を使用、そんな珠玉の一杯が600円で食べられるのだから、両店のファンはもちろん、ラーメン好きは行かない手はない。【東海ウォーカー/伊藤甲介】