試合前に指揮官から「確実に重要な試合の1つ」と宣言されるには理由がある。昇格組として今季、ここまで7試合で勝ち点7というスタートを切ったシュトゥットガルトは、現在は最下位に沈み不振にあえぐケルンとの対戦が控えているのだ。

ここまでの勝ち点に大きく貢献しているのが、シュトゥットガルトがみせるホームでの強さである。2部時代だった昨年12月以来、ここまでホームでは無敗を記録しており、今季もここまで勝ち点6をホームで記録。しかしながら今回の相手ケルンには、ホームで最後に勝利したのは21年も前に遡ることになるのだ。

ケルンが不振にあえぐ1つの理由としてあげられるのが、昨季までチームを支えていた守備の崩壊にある。そこでシュトゥットガルトとしては、フランクフルト戦で試したギンチェクとテロッデによる2トップを採用する可能性もあるだろう。

このことについてヴォルフ監督は「わからないよ。考えにはあるが」と明言を避け、「安定感とフレキシブルさのバランスをうまく織り交ぜていくことだ。だが詳しくそれを語るつもりはない」と言葉を続けた。

なお負傷が伝えられていたパブロ・インスアとホルガー・バートシュトゥーバは週末には間に合う見込みであり、さらにチャドラク・アコロも「金曜には練習参加の見通し」とのこと。こちらも週末の試合ではオプションとなることができそうだ。

なおシュトゥットガルトではここまで、平均観客動員数はブンデス4位となる52950人を記録。ユニフォームの売り上げは昨季より4割り増しと、非常に好調なセールスを記録していることが明かされている。