iPhone 8の購入は機種変更か? 格安SIMか? 実際のお得度を比較してみる

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iPhone 6sの発売から二年、丁度今の時期が契約更新時期という人も多いでしょう。
丁度iPhone 8/8 Plusも発売になり、さらに来月にはiPhone Xの発売も控えています。

最新機種の購入について、今使っている携帯電話会社をそのままに機種変更を行うのが一般的ですが、最近では「SIMフリーのiPhoneと格安SIM(MVNO)」の組合せを検討している人も増えてきています。
買い替えに際して「できれば料金を下げたい」と考えた場合、
この組合せへの乗り換えは確かに月額だけを見れば「2,000円以下」の音声通話も利用できる格安SIMが存在するため魅力的です。

しかし、iPhone本体はSIMフリーのものをApple Storeで購入する必要があり、その本体代金は8万円以上、中には10万円を超えるモデルも存在するため、本当に安くなるのかわかりづらいという問題もあります。

今回は、現在ドコモを利用しているユーザーが
・ドコモでiPhone 8 64GBに機種変更した場合
・格安SIM(MVNO)に乗り換え、iPhone 8 64GBのSIMフリーモデルを購入した場合

この2つのケースで、毎月の料金と2年間の総額を比較し、どちらがお得になるかを確認していきます。

なお、格安SIM(MVNO)についてはLINE MOBILEを選択した場合の金額です。
その他格安SIMについても近しいプランが用意されているため、大きく結果は変わりません。

●格安SIM+SIMフリーiPhoneは7万円ほどお得
比較するにあたり
・音声通話はあまり行わない
・データ通信は月間5GB程度
・長期契約の割引は加味しない
という条件を設けました。

また、NTTドコモ・LINE MOBILEの料金プランは以下の通りです。

・【NTTドコモ】
カケホーダイライトプラン+データMパック

・【LINE MOBILE】
コミュニケーションフリープラン(音声通話SIM・5GB)

このプランを元に、iPhone 8 64GBを購入した場合の初期費用や月額、そして2年間の総額は以下の通りです。


(表1)


月額料金で比べた場合、分割払いの本体代金なども含まぬ格安SIMが毎月6,000円ほど安くなります。
また、初期費用として発生したSIMフリーのiPhone 8 64GBの本体代金を含めても、2年間の総額は格安SIMを選んだ場合に6万円〜7万円ほど安くなる結果に。

ひとつネックとなるのは、SIMフリーのiPhone 8 64GBの購入費用でしょう。
・8万円超の本体代金を一括で購入
・カード払い等で分割での購入
などが可能です、
2年間での総額がいくら安くなるとはいえ、初期出費が大きいことには変わりはありません。
ここで躊躇ってしまうという人もいるかもしれません。

しかし、2年間で安くなる総金額は「iPhone 1台分相当」に近い金額です。
つまり、今回iPhone 8を購入して、2年後に買い替えるとすれば、
格安SIMへの乗り換えで安くなった分で、次のiPhoneの購入費用を捻出できるといったポジティブな考え方もできます。

最近では家電量販店店頭に格安SIM(MVNO)の専門スタッフも在中し、その場で格安SIMののりかえができる店舗も増えてきています。
新しいiPhoneの購入にあたり、その場だけの本体代の値引きだけではなく、2年間の総額での損得を視野にいれて買い替えを考えてみてもいいかもしれません。


迎 悟