日本は倉田の決勝ゴールでニュージーランドに2-1勝利【写真:Getty Images】

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ニュージーランドメディア、お株奪った日本の攻撃に脱帽「一流すぎることを証明した」

 サッカーのキリンチャレンジカップ2017(豊田)は6日、日本代表が2-1でニュージーランド代表に勝利した。後半42分のMF倉田秋(G大阪)の決勝ゴールで辛勝したが、敗れたニュージーランドの地元メディアは「日本は名古屋で一級品すぎることを証明した」と称賛している。

「日本は名古屋で一級品すぎることを証明し、遅れてきた勝者はオール・ホワイツを沈めた」と報じたのは、ニュージーランド情報誌「stuff」だ。

 試合は1-1で迎えた後半42分、MF倉田がヘディングで決勝ゴール。日本にとっては辛くも勝利をものにしたが、記事では「この日は大半の時間を日本が支配した試合だった」と論評している。

 記事では、ニュージーランド本来の攻撃を、お株を奪うように展開した日本に脱帽している。

「奇妙なことに、我々の武器であるはずのロングボールによる攻撃で日本はベストな仕事をこなしていた。それは、ニュージーランドの大柄な選手たちの裏のスペースを牛耳る戦法だった」

前線で体張ったFW陣、豊富な運動量を称賛「多くのチャンスを生み続けた」

 さらに「日本のフォワードへのボールは正確無比で優位なポジショニングを取り、ボールを巧みに収め続けた」と前線で体を張った大迫(ケルン)、杉本(C大阪)らFW陣を称賛した。

 その上で、豊富な運動量で終盤に決勝ゴールを奪った日本について、こう評している。

「そして、サポートに複数のランナーがスペースに走り込んで行った。特に最後の30分間は大幅なサイドチェンジからサイドのクロスでより多くのチャンスを生み続けた」

 11月に南米5位とのワールドカップ予選大陸間プレーオフを控えているニュージーランド。すでにW杯出場を決めている日本にとっては消化不良も残った試合だったが、敵国メディアは日本の強さを感じ取っていたようだ。