今夏に加入したパナギオティス・レトソスの長所は、すべての4バックでプレーでき、かつボランチもこなすそのポリバレントさだけにあるわけではない。先日A代表デビューを果たしたギリシャ期待の若手DFは、ポジショニングのうまさと視野に広さ、そして高い戦術理解度といった「クオリティをさっそく見せている。とても精力的だし、読みもいい。加えてファウルも少ないんだ。それに彼のポゼッションはあの年齢では大したものだ。本当にとてもいいよ」と、ハイコ・ヘアリヒ監督は賞賛の言葉をおくった。

確かにまだ19歳になったばかりの同選手ではあるが、しかしすでにギリシャ1部では十分な経験を積んでおり、ブンデスリーガでの戦いにむけて「僕からみれば、世界最高のリーグの1つ。ここでプレーできるなんて誇りだよ」と喜びをみせ、また代表戦では膝に負傷を抱えていたが、「もう痛みは無いよ。いける」と出場に向けて意気込みをみせた。


その一方で同じく今夏に加入したルーカス・アラリオについては、まだレヴァークーゼンでのデビューを果たせそうになく、おそらくは次節も欠場することになるだろう。24歳のアルゼンチン代表についてはレヴァークーゼン側が、古巣CAコロンと協力する形で例外条項を行使し獲得したものの、在籍するリーベル・プレート側が断固として拒否。現在の状況は、FIFAが来週火曜までに、アルゼンチンサッカー協会に説明を求めており、おそらくは期限ギリギリまで時間を費やすことが予想されることから、アラリオが次の試合にも間に合うことは厳しい状況だと言える。そのため、その翌週となるハンブルガーSV戦が、ブンデスでのデビューの舞台ということになりそうだ。