ボーカル会/左からHIKARU.・ZIN(Jupiter)・Shindy(Anli Pollicino)・RYUICHI(ALL I WANT)・MAKI (AllS)・featuring16(Jin-Machine) 撮影・seka

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8月30日、東京・高田馬場CLUB PHASEにて「ボーカル会Vol.2」が開催された。

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本イベントは、様々なボーカルたちが大集合して様々な名曲をカバーするというもの。いつものバンドとはひと味違った彼らの一面を見ることが出来るということもあり、チケットはソールドアウト。1・2部構成だったこの日の第1部のもようをレポートする。

SEの『BABYMETAL DEATH』(BABYMETAL)にのせて、まずバックバンドメンバーyusuke(Dr/HERO)、カゴメ(B)、TERUYA(G)、オミ(G/TRATRATRA)が、そしてボーカル会のメンバーfeaturing16 (Jin-Machine)、HIKARU.、 MAKI (AllS)、RYUICHI (ALL I WANT)、Shindy (Anli Pollicino)、 ZIN (Jupiter) が登場。

まず1曲目は全員で『残酷な天使のテーゼ』(高橋洋子)を熱唱。「今年もやってまいりましたボーカル会!」という16の声からメンバー紹介。アウトロでは各々が自慢のビブラートやシャウトを披露し、初っ端からテンションはマックスである。

続いてギターを抱えたShindyが『HONEY』(L'Arc〜en〜Ciel)のイントロを奏で始め、HIKARU.と共にサビを高らかに歌い上げる。「今日は楽しんでいきましょう!」とHIKARU.。『彼女の“Modern…”』(GLAY)ではRYUICHIとfeaturing16 が登場、ひたすらGLAYチョップで観客を煽るfeaturing16 。

暗転し、ZINとfeaturing16 による「君の名は?」という小芝居めいたやりとりから始まった『前前前世』(RADWIMPS)では観客は手拍子で盛り上がり、HIKARU.とMAKIの『丸の内サディステック』(椎名林檎)では一転してシックな雰囲気に。

MCタイムではそれぞれ自己紹介と近況を語る。歓声に対して「義理でもうれしいです!」というfeaturing16 、「ボーカル会なので”Vo”と胸に書いたつもりが、(鏡を見たので反対になって)”Ov”になってるんです。オリジナルビデオ?」というShindy。

「今日は衣装の上がZINさんで、下がShindyのもの。理由は”シー”でお願いします」というRYUICHI。「ソフトクリーム屋さん(7月から高級ソフトクリームカフェ「ANA BAR CAFE」をプロデュースしている)をやっています」と自己紹介するHIKARU.に対して、まわりが「店長!」とはやしたて、MAKIに対してHIKARU.が「何屋さん?」と尋ねると「メタル屋さん」と回答。「金属加工業者?」とボケるfeaturing16 。ZINは「パイナップル屋さん」と自己紹介し(この日の髪型がパイナップルに似ているため)、仲の良さが伺える。

イベントは中盤戦へ。『Let It Go〜ありのままで〜』のイントロが流れると、観客からは軽くどよめきがおこる。ZIN、MAKI、RYUICHI、Shindyが自慢の美声を披露すると、大きな拍手に包まれた。

一転してアップテンポな『ロマンス』(PENICILLIN)ではShindyがフロアを煽り、AメロパートでHAKUEIのモノマネを入れてくるRYUICHI、サビは勿論ふたりでテンション高くハモって大盛り上がり。曲が終わるやいなやそそくさと出てくるfeaturing16 とMAKI。「いやいやいや〜時を名曲とはこのこと、今聴いていただいたのは『ロマンス』」と歌謡曲番組の司会風に挨拶。

「いかがですか? ボーカル会にかける感情?」とfeaturing16 、「まだ3分の1も伝わってないんじゃないですかね?」とShindy。「純情なんですかね?」とMAKIが続ける。「それを私たちは歌で伝えたいんですよね」とfeaturing16 。もちろん次の曲はMAKIとfeaturing16 による『1/3の純情な感情』(SIAM SHADE)へ。

暗転し、ShindyとZINがクルッと一回転し『月下の夜想曲』(MALICE MIZER)へ。耽美なら任せろといわんばかりにZINが熱唱、ふたりで華麗に踊る姿に観客から拍手が起きた。

バラード『Wherever you are』(ONE OK ROCK)をMAKIとRYUICHIが情感たっぷりに歌い上げる。そのままふたりによる『とびら開けて』がスタート。さきほどの『Let It Go』と同じく映画『アナと雪の女王』の曲中歌である。アナをRYUICHI、王子をMAKIが担当、曲間のセリフまでバッチリで芸達者ぶりを発揮。

再びV系の王道ソングタイムへ。まずはHIKARUとShindyによる『ROSIER』(LUNA SEA)、何故かシャウトの時だけ出てくるZIN、間奏ではfeaturing16 による英詞パート(途中から日本語になっていたものの…)本家おなじみのマイクスタンド投げも発生、なおマイクスタンドはダンボール製であった。「スタンドのやつらも! アリーナのやつらも!」とZINによる本家風の煽りも発生。

続いてはRYUICHI、HIKARU、ZINによる『ヴァンパイア』(Janne Da Arc)。こちらも本家同様にボーカルがフロアに降りて……と思いきや、これはボーカル会、ボーカルたちがぞろぞろとフロアに降り立ちお客さんを囲んで歌うというカオスな展開に。

終盤は、サポートメンバー含めて全員でランニングマンを披露した『R.Y.U.S.E.I.』(三代目 J Soul Brothers)。タオルを掲げ『睡蓮花』(湘南乃風)とパーティーチューンを連発。ちなみにこの日限定のドリンクの名前は「濡れたまんまでいっちゃって」であった。

featuring16 がデスボイスで「おい東京! 頭でかかってこれるか! いけんのか!」と煽ったかと思いきや、ラストはハートフルな『LOVE SO SWEET』(嵐)。「今日は本当にありがとうございました! 頭振ってください!」と、無理やりヘドバンを求めるfeaturing16。嵐の曲でヘドバンをするフロアはここでしか見られないかも(?)。最後はそれぞれがシャウトを響かせ、拍手の中ステージを後にした。

アンコールでは『ultra soul』(B'z)からの『FANTASTIC BABY』(BIGBANG)というアゲアゲな展開で最後まで盛り上げ、笑顔の弾けるイベントは幕を閉じた。今後のことは決まってないものの、「夏の風物詩」として次回の開催を期待したいものである。

セットリスト

1.『残酷な天使のテーゼ』(高橋洋子)

2.『HONEY』(L'Arc〜en〜Ciel)

3.『彼女の“Modern…”』(GLAY)

4.『前前前世』(RADWIMPS)

5.『丸の内サディステック』(椎名林檎)

6.『Let It Go〜ありのままで〜』(松たか子『アナと雪の女王』)

7.『ロマンス』(PENICILLIN)

8.『1/3の純情な感情』(SIAM SHADE)

9.『月下の夜想曲』(MALICE MIZER)

10.『Wherever you are』(ONE OK ROCK)

11.『とびら開けて』(神田沙也加、津田英佑『アナと雪の女王』)

12.『ROSIER』(LUNA SEA)

13.『ヴァンパイア』(Janne Da Arc)

14.『R.Y.U.S.E.I.』(三代目 J Soul Brothers)

15.『睡蓮花』(湘南乃風)

16.『LOVE SO SWEET』(嵐)

アンコール

1.『ultra soul』(B'z)

2.『FANTASTIC BABY』(BIGBANG)

●「ボーカル会」メンバーの今後のスケジュールは、featuring16、HIKARU.、MAKI、RYUICHI、Shindy、ZIN、各自のホームページをチェック!