高い身体能力を持つ大人のアスリートがガチで「鬼ごっこ」をするスリリングな新スポーツ「Chase Tag(チェイスタグ)」とは？
誰もが子どもの頃に遊んだことのある「鬼ごっこ」は、世界中で親しまれている、ある意味で世界一ポピュラーな遊びです。しかし、その「遊び」を抜群の身体能力を持つ大人のアスリートたちが本気で取り組み「スポーツ」にまで昇華させた競技「Chase Tag(チェイスタグ)」が、大きな注目を集めブレイクのきざしを見せています。
World Chase Tag®Home
http://worldchasetag.com/
http://www.independent.ie/world-news/and-finally/welcome-to-world-chase-tag-the-competition-which-turned-a-childhood-game-into-an-extreme-sport-35957232.html
「チェイスタグとはどんなスポーツなのか？」は、百聞は一見にしかず。以下のムービーを見れば一発で理解可能です。
Chase Tag Championship Final: Evasion Compilation - YouTube
台に乗っているのが「鬼」
ブザーが鳴ると同時に鬼が台から降りました。カメラの奥に見えるのが「子」。ルールは鬼ごっこそのもので、鬼は子を捕まえれば勝ち、子は鬼から逃げ切れば勝ち。
ステージの上にはパイプや台などの障害物が置かれており、子は障害物をいかにうまく使って逃げるのかがゲームの鍵を握ります。
鬼が台を乗り越えると……
子はすかさず鬼の後方へ回り込むように逃げます。
台をスライディングしながら逃げる子。
アスリート同士のガチンコバトルは迫力満点。
常人ばなれしたアクロバティックな身のこなしを見せる鬼と子。チェイスタグは「parkour(パルクール)」から発展したゲームということもあり、チェイスタグの選手たちは、パルクールの競技者(トレーサー)たちが大半を占めています。
画面左下にあるタイム表示が20秒を示しました。
20秒逃げ切った子の勝利。ゲームの制限時間は20秒で、1チーム4人の総当たり方式で16戦行われ、勝者の多いチームの勝ちというシンプルなもの。
パルクールトレーサー同士の戦いはとにかく迫力満点。
瞬発力と駆け引きを競う、スリリングな展開は見る者を釘付けにします。
体のどこかにタッチすれば鬼の勝ち。しかし、そのタッチがやすやすとは許されません。
シンプルなゲームほど奥が深いということがよくわかるチェイスタグは、いつまででも見ていれられそうな魅力的なスポーツとなっています。
チェイスタグは、Christian DevauxとDamien Devauxの兄弟によって設立されたWorld Chase Tag(WCT)という団体によって大会が主催されています。Damien氏によると、チェイスタグに求められるものは「スピード」「敏捷性」「障害をくぐり抜ける能力」。これらの能力を兼ね備えるパルクールトレーサーが、競技者の90％を占めているそうです。
Devaux兄弟は競技者を求めて世界中を旅しては、パルクールトレーサーを中心に大会への参加を要請したとのこと。非公式の「会合」は日本、クロアチア、インド、イギリスで行われたそうです。
Christian氏は「チェイスタグは理解するのがとてつもなく簡単なスポーツで、性別や文化的な背景に関係なく世界中の誰もが遊んだことのある数少ないスポーツです」と述べており、世界各国に競技者を有するグローバルリーグを確立することを目指しているそうです。
2017年7月1日にイギリス・ロンドンで、チェイスタグの第2回世界大会「WCT2」が開催されました。
WCT2の予選から決勝の戦いについては、YouTubeムービーが公開されています。
WCT2: Qualifiers. Final - Set 1 - YouTube
WCT2: Qualifiers. Final - Set 2 - YouTube
時間がない人のためのハイライトムービーもあり。
WCT2 - Highlights 1 - The London Chase Off - YouTube
WCT2 - Highlights 2 - The London Chase-Off - YouTube
白熱の試合を厳選したおいしいとこ取りの「Best Chase Compilation」
WCT2: Best Chase Compilation - YouTube
World Chase Tagは2018年のチェイスタグ世界大会を戦う強者を絶賛募集中。我こそはというチームは、以下のページからアピールムービーを添付して応募できます。
World Chase Tag®2018 Athlete Recruitment
http://worldchasetag.com/2018athleterecruitment/
