リヴァプールの正GK争いはミニョレが勝利…三つ巴の争いを制して開幕戦出場へ

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 プレシーズンの間に繰り広げられたリヴァプールの正GK争いは、ベルギー代表GKシモン・ミニョレの勝利に終わったようだ。チームを率いるユルゲン・クロップ監督が、地元紙『リヴァプール・エコー』に明かしている。

 ミニョレに加えてドイツ人GKロリス・カリウス、ウェールズ代表GKダニー・ウォードの三つ巴で争われた定位置争い。だが、最終的にはリヴァプールで公式戦180試合に出場してきたミニョレが今シーズンも開幕の時点では正GKを務めるようだ。

 開幕戦で誰がゴールマウスを守るのかと問われたクロップ監督は、「シモンだ。プレシーズンでは最高レベルの争いが繰り広げられたが、シモンは本当に安定して見えたね。彼は全てのセッションに参加していて、悪い日はひとつもなかったし、落ち着いて見えたよ。彼は改善しているし、ゲームを重ねるごとに更なる改善を続けているんだ」と答え、今シーズンもミニョレにチームの最後方を任せることを表明した。

 クロップ監督は残念ながら定位置争いに敗れることとなった2人のGKにも言及し、「ロリスはいくつかの小さな問題を抱えていたが、プレーした試合では非常に強いところを見せたね。ウォーディ(ウォード)は背中の問題を抱えていて、あまりいいプレシーズンとはならなかった。彼はトレーニングができなかったし、ゴールキーパーにとって背中に問題を抱えることは他のポジションの選手よりも重大なことだ。だが、アトレティコ・マドリードに対して見せた好プレーは全ての人の印象に残ったはずだよ」とプレシーズンを通して見せた奮闘を讃えていた。

 最後にクロップ監督は「現状ではシモンが1番手、ロリスが2番手、ウォーディが3番手だ。ただ、これは今後20年間にわたる序列の決定ではないよ。どんなことも起こりうるが、仮にケガ人が出た場合でも我々には本当に良い選択肢があるんだ」と語り、オプションの拡充を図れたことに一定の手応えを掴んでいる様子をうかがわせた。

 持ち前の反射神経を武器にチームを救う超人的なビッグセーブやPKストップを度々見せながらも、ミスの多さからファンや評論家からの信頼を得られていないミニョレ。リヴァプールはGKの補強が必要だと長らく言われ続けてきたが、今シーズンこそ批判の声を封じ込めるだけのパフォーマンスを披露することができるのだろうか。