甘くておいしいとうもろこしは夏の風物詩。茹でて丸ごとかぶりつく、あの食感と風味はたまらないですよね。実は、茹で方ひとつでその食感や味わいが変わってくるのをご存知ですか?今回は、おいしさの鍵を握る、とうもろこしの茹で方や調理法についてご紹介します。

とうもろこしは皮つきで茹でる

まず、とうもろこしは手に入ったらすぐに茹でるのがおすすめ。収穫直後がとくに甘いといわれているため、すぐに食べない場合でもその日のうちに茹でて、冷蔵保存しましょう。
皮がついているものなら、2〜3枚の薄皮ごと茹でると風味が落ちにくく、甘さが引き立ちます。

茹で方で食感も味も変わるとうもろこし

とうもろこしは、沸騰させた湯から茹でるか、水から茹でるかで、食感や味に違いが出ます。どちらが正解というのではなく、それぞれおいしさのポイントが違うので、自分の好みの仕上がりになる茹で方を見つけてみてはいかがでしょうか。

茹で方による、食感や味の違い

湯から茹でるとシャキッとする/
沸騰させた湯に入れて3〜5分茹でる・・・・・・シャキッとした食感になります。

水から茹でて沸騰させるとふっくらジューシーに/
水から入れて、沸騰させた後3〜5分茹でる・・・・・・ジューシーでふっくらとした仕上がりに。

水から茹でて沸騰させないと甘みが引き立つ/
水から入れて、沸騰手前の湯面がゆらゆらした状態で15〜20分茹でる・・・・・・甘みが引き出され、芳醇な香りがいっそう高まります。

また、茹でた後に湯量に対し3%の塩を入れ、4分ほどつけておくと、さらに甘みを引き出すことができます。

まだまだある!おすすめの調理法

とうもろこしのおいしさを引き出す調理法は、茹でる以外にもあります。

電子レンジで蒸す&フライパンで蒸し焼き

電子レンジで蒸すと水っぽくならない/
ラップに包み、電子レンジ(600w)で5分程度加熱して、蒸します。水っぽくならず、味が凝縮されます。皮つきの場合はラップをせず、皮ごと加熱します。

フライパンで蒸し焼きにするとジューシーに/
皮数枚とひげを残したまま、片面ずつ焦げるまでフライパンで焼き、その後水を加え、ふたをして蒸し焼きにします。甘みが逃げず、ジューシーな仕上がりに。

最後に

茹でる、蒸す、焼くだけで気軽に食べられて、おやつにもぴったり。ぜひ、家族みんなでおいしいとうもろこしをもりもり食べて、元気に過ごしましょう。

[とうもろこし]茹で方やレシピと、電子レンジ加熱&保存のコツ

甘みが強く、食感も楽しいとうもろこし。新鮮なものを選ぶポイントや、おいしく食べる茹で方、保存のコツをご紹介します。

最終更新:2018.02.07

文:齊藤カオリ
写真:小林友美
監修:カゴメ 参考文献:
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
『内田悟のやさい塾 春夏』内田悟著(メディアファクトリー)
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)

―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』