ストライカーでは、ドルトムントのアレクサンデル・イサクとインテルのアンドレア・ピナモンティが出世頭だ。母国スウェーデンで「イブラヒモビッチ2世」として大きな期待を受けるイサクは、すでにA代表デビューも飾っている。190センチの大型CFで、足下の技術が高いのが魅力だ。先日の浦和レッズとの試合では、エースのピエール・エメリク・オーバメヤンに代わって後半から出場している。
 
 インテルの下部組織が生んだ「傑作」と評されるイタリアU-19代表のピナモンティは、昨年12月のELスパルタ・プラハ戦でトップデビュー。持ち前のゴール嗅覚を活かして得点を量産する点取り屋で、そのプレースタイルは主砲マウロ・イカルディと酷似している。
 同じく名前を憶えておきたいのが、レバークーセンのMFカイ・ハフェルツだ。昨年10月にクラブ史上最年少(17歳126日)でデビューを果たすと、シーズン後半にはトップ下の定位置を確保。エジルを彷彿とさせる技巧派のレフティーで、局面を変えるラストパスは一級品だ。
 
 ほかにも、ベテラン揃いのWBAで異彩を放ったFWジョナサン・レコ、スピードに乗ったドリブルが魅力のティモシー・ティルマン(バイエルン・ユース)、「ネクスト・イニエスタ」の呼び声が高いリカルド・プイグ(バルセロナB)、その名の通りバルセロナのアンカーの後継者とされるオリベル・ブスケッツ(バルセロナB)、「次のカルダーラ」と評されるアレッサンドロ・バストーニ(アタランタ)など、1999年の生まれのフットボーラーには逸材が目白押しだ。
 
 この中からドンナルンマに続いてワールドクラスに化けるのは、果たしてだれか――。目が離せない。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部